プロレス観戦の話

motif. 進藤 純子
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酷暑続く8月。

制作時間はできる限り快適な環境で行っていますが、窯場は屋外にあるので、夏場の窯詰め作業は、暑さとの戦いです。避暑地での作業とはいえ、30℃を超えるとさすがに暑い。

さて、話は変わりますが、motif.の作品の中で、プロレスをモチーフにしたシリーズを展開しています。
そこでよく問われるのは、作者自身はプロレスを好きなのか…?ということ。
答えはいつも、「好きではあるが、生では見たことがない」
といいながら、これは「好き」と答えるに値しないのでは?と、なんとなく後ろめたさを感じていた今日このごろ。

勉強も兼ね、今年こそはと、行ってまいりました新日プロレス8.6エディオンアリーナ大阪。

リングからは遠い端っこの席ではありましたが伝わる熱気と迫力。
ムッキムキに鍛え上げられた選手たちがリングの中を飛び回り、忍耐と精神力がほとばしる舞台を、ひたすら握りこぶしに力を込めて見守っていました。
戦う姿はいわずもがな、選手たちが出てくる最初から最後まで、頭の先から爪先まで、魅せる姿が本当に美しく素晴らしかった。
 
観客を含めみんなで一眼となって作り上げるプロレスの空間。
にわかでありながら、しっかり浸ることができた時間になりました。

私が描くプロレスシリーズは、ちょんまげ頭のひとが、マスクを被ったプロレス選手とともにプロレスに興じる様を描いています。
ここで、描く時に注意しているのは、ふたりが楽しそうであることを念頭に描いているということ。
相手を思いやる信頼関係とリスペクトのきもちを大切にという意味合いも込めています。

私の作った器たちも、使ってくださる方と盛り上がっていけるようなそんな制作を続けていけたら楽しいなと思っています。

またプロレス観戦に行きたい。次はもっと近くで・・・。

以上、プロレス観戦の話でした。

PROFILE

motif. 進藤 純子
陶磁器で生活雑器や、オブジェ、アクセサリーなどを製作しています。
草や木、花、動物、ひと...等身近にあるものをモチーフに、ろくろやてびねりで形作ったものに絵付けを施し、個性をプラスして彩と楽しさを表現しています。
手作りの持つ独特の柔らかさと温かさ、筆で表す不確実さと濃淡に現れる動きで、作り手のその息遣いを感じていただけることを願っています。
【motif.オフィシャルサイトはこちら】
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