新年、第一作目と今年の抱負 | レザートランクを作りました


レザーのトランクを作りました。その作り方をご紹介。

最近、革トランクを見ると言えば、昔ながらのヴィンテージのトランクではないでしょうか?
ある理由があって、このレザートランクを作りました。レザートランクの作り方は習った事はありませんが、今まで積み重ねた革に対する知識とトランクの画像を基に製作しました。
木箱は桐の箱をオーダーメイドで作って下さるお店に製作をお願い致しました。細かく作業はありますが、ざっくり流れをご紹介・・・。
先ずは木箱の表に革を貼る作業です。中に空気が入って浮かないように気を使いました。
縁パーツの用意

横用の長いパーツ4本、短いパーツ4本、縦用の長いパーツ4本、短いパーツ4本、角用パーツ8個。全て穴を開けてコバ(革の断面)を磨き、なかなか気が遠くなる作業でした。
コバを磨くのはコバから傷むのを防ぐために行います。
トランク本体の穴あけ

今回のトランクでは木と革を直接縫い付けるやり方で作りました。縫う予定の穴に印をつけて、全て穴をあけました。
手縫い

穴を開け終わったら縫い付け作業です。縫いやすい大きな穴を開けるとその分脆くなってしまうため、縫い穴は針が通る最低限であけています。
縫いにくく大変な根気のいる作業でした。
縁が終われば次は角

角も穴を開けてからの縫いになります。平面に穴を開けるのに比べて90度の直角は穴あけの角度調整が難しくて気の使う作業でした。
角を縫い終えての全体図

革を貼って、縁パーツを用意して、トランク本体に穴を開けて、手縫いを終わらせた状態です。
金具の取付

跳ね上げ錠、持ち手用金具、蝶番など取り付けました。
それぞれを取り付けるパーツ探しは本当に大変でしたが、買っては試しての繰り返しで、真鍮のパーツだったということもあってかなりキツイ思いをしましたが、何とかなりました。
上手く取付できた時は嬉しかった!!
内装とステー

スエードの内装を取り付けました。
隙間が開かないように長すぎないようにと内装作りも慎重に行いました。その後ステーを作りました。
ステーとは、ここまで開くようにとストッパーの役目のパーツです。ステーは好みの物を見つけられなかったため革で作りました。
持ち手作り

持ち手は積み重ねた革を削って整形した物を革でくるみます。綺麗な形になるように慎重な作業です。
持ち手完成

完成した持ち手です。握り心地もよく、うまくいきました。
実はこのグリーンのトランクは今年初作品で、年末に作ったオレンジのトランクの2作目です。
レザートランク完成!!

最初の方に 「ある理由があってレザートランクを作りました。」 と書きましたが、以前からトランクに興味があったのと、今年の目標は出店イベントに出ようと思っています。
この二つのトランクに製作した物を詰め込んでいきます。
もし見かけたら、「記事を見ました!」などお声がけして頂ければ嬉しいです。
遅ればせながら、本年も宜しくお願い申し上げます。
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