【レザークラフト入門】コバ磨きのやり方
コバ磨きのために用意するもの
レザークラフトを始めた時にコバを綺麗に磨けたらと思ったりする方もいるのではないでしょうか?
今回はコバ磨き(革の切り口を綺麗に処理する)のやり方を書いてみます。この記事の冒頭にYouTube動画も掲載していますのでよかったらご覧ください。
用意するもの
■コバを整える用のヤスリ(耐水ペーパー240番)
■コバ磨き用のトコノールと帆布
※コバ磨き用の物はトコノールでなくても他の物で代用可能です。
トコフィニッシュ、トコプロ等々
余談ですが磨き用の帆布を使う前は、ヘチマたわしの繊維の詰まった部分を使ってコバ処理をしていました。
それでは、コバ磨きの方法をご紹介します。
ヤスリを使って整える
まず、ヤスリ(耐水ペーパー)を角からあてていきます。
あてる角度を変えながらコバ(革の切り口)が丸くドーム状になるように整えていきます。
整え終わった状態です。
この時に手触りが良い状態になるようにします。
革の繊維が削られ、コバのみが起毛されたような状態になるとサラサラした手触りになります。
コバ処理剤の塗り込み
次は、トコノール(コバ処理剤)を塗り込みます。
トコノールを少量とり、塗り込んでください。1度に磨く長さは10cm以下から始めた方が失敗しにくいです。
少量とっては塗り込むを繰り返すうちに、革に吸収しきれずにコバに残るようになってきたら、十分塗り込んでいるといえます。
のこったコバ処理剤は必ずふき取ってください。
ふき取ったらすぐにコバ磨きにはいります。
コバの磨き方
磨くときは、革と机が汚れないように、なにか紙を敷いてください。下に紙を敷くと紙にコバ処理剤が吸収されます。
革を机の上に置き、帆布を丸くなった(角の)部分にあてていきます。表裏どちらもです。
しっかり力を入れて行います。
そうするとコバをドーム状にしあげていますので、真ん中に帆布があたっていない状態になります。
次に真ん中にあてて、力を入れて磨いていきます。革が曲がらないように、磨くすぐ下をしっかり持ってください。
磨きは革を圧縮するイメージで力をいれて磨きます。
磨き終わり
磨き終わったコバはコバ処理剤や摩擦などで濃く変色して光沢が出てきます。
今回のヤスリは240番でしたが、この状態から番手を上げていくのも良いかと思います。
ですが、これもやりすぎると変化が分からずに時間だけがかかりますので
何番手までで終わらせるという線引きが必要です。
よろしければ、今回のお話を、コバ磨きの際の参考にしてみてください。
PROFILE
- OUGI Leathers
- 大阪市西区新町でオリジナルレザーアイテムの製作販売、オーダーメイドの製作、手縫いの革教室をしています。https://handsewn.ougileathers.shop/
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