ハンドメイド作品の撮影方法を解説!ショップ販売用やSNS用写真の取り方も紹介

MeTAS+編集部
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ハンドメイド作品の魅力を伝える撮影をしよう

ハンドメイド作品をSNSにアップしたり、フリマアプリやネットショップに出品したりする際に欠かせない写真撮影。作品の魅力を充分に引き出した写真を撮影したいですよね。

しかし、何気なく写真を撮影しても、実物の良さが伝わらずイマイチな仕上がりになってしまうという人も少なくありません。

そこで、今回はフローリスト・フローラルコラージュ作家の池田ちなみさんの作品を題材に、ハンドメイド作品の上手な撮影の方法や魅力を引き出す小物の使い方を紹介します。

撮影に使うアイテム

今回使用するアイテムは以下のとおりです。

  • 白い布
  • 白い紙
  • 撮影したい作品
  • iPhone
  • 作品の魅力を引き出す小物(今回は指輪)
  • レフ板(白く立てかけておけるものならOK)

レフ板とは、光をコントロールするためのアイテムです。市販で売っているものもありますが、無ければ白い紙を段ボールに貼ったものなどでも代用できます。

【商品撮影にも】ハンドメイド作品の基本の撮影方法

ハンドメイド作品の撮影には、実物を忠実に表現する方法と作品のイメージを膨らませて撮影する方法の2つがあります。まずは、実物を忠実に表現する撮影方法について紹介していきましょう。

今回紹介する方法は、フリマアプリやネットショップなどに作品を出品する際の商品撮影としてもおすすめです。

撮影で気を付けるポイント


最初に何気なく撮影した写真から、ハンドメイド作品の撮影時に気を付けるべきポイントをみていきましょう。

作品に影が落ちないようにする

光を全くコントロールせずに撮影をすると、必ずどこかに影が落ちてしまいます。作品に影がかかってしまうと、色味や雰囲気も変わるため注意しましょう。

実物に近い色味の写真にする

光やカメラの設定によっては、実物と写真の色味が異なってしまうことがあります。特に、ハンドメイド作品を販売する場合、写真と実物の色味が異なっているとクレームになることも珍しくありません。

商品写真として撮影する場合には、必ず実物に近い色味を再現する工夫をしましょう。

背景を統一する

商品写真を撮影する場合、写真のなかの情報をなるべく少なくし、ハンドメイド作品に注目できる構成を考えることが大切です。

写真のなかに余計なものが映ってしまうと意識が分散されてしまい、作品の魅力が伝わりにくくなってしまいます。

【ハンドメイド撮影】STEP1.撮影する場所を決める


撮影する際、光をコントロールする撮影用のセットがあれば簡単ですが、それらの設備がない場合には、部屋に差し込む自然光を活用しましょう。

窓際など、自然の光が入る場所で撮影を行います。

この際、作品の下に白い紙を敷いて、余計なものが映り込まないよう背景を統一するのがおすすめです。

【ハンドメイド撮影】STEP2.影を打ち消す


自然光が入る場所に置いただけの状態では、必ず光があたる側の反対側に影が落ちます。

影を打ち消すためには、光を当てる必要があります。影が出ている側にレフ板を置いて、自然光を反射させ、影の印象を弱めていきましょう。

レフ板は光源に向き合うように配置することで、効率的に光を当てることができます。しっかりと影を消したい場合は影が落ちている方にレフ板を設置し、光源に向けるとよいでしょう。

一方、微妙な影を残して作品の立体感を表現する際には、レフ板の配置を少しずらすなどの方法も有効です。レフ板をさまざまな場所に置いてみて光の変化を観察し、理想的な見え方を探してみてください。

【ハンドメイド撮影】STEP3.撮影


光をコントロールして撮影すると、ハンドメイド作品そのものの魅力が伝わりやすくなりました。

光をコントロールする前に、同じ構図で撮影したものと比べると一目瞭然です。作品の色味が忠実に再現され、アイテムの魅力が充分伝わる写真になりました。

【小物を使ってSNS映え】雰囲気のあるハンドメイド作品の撮影方法

ハンドメイド作品そのものを表現する撮影ができるようになったら、次は小物を使って作品の世界観や魅力が伝わる写真を撮影してみましょう。

SNSなど作品の雰囲気や世界観を伝えたい写真を撮る時におすすめのテクニックを紹介します。

【三分割法】バランスのよい構成で撮影する


構図のバランスを良くする定番の型として三分割法があります。三分割法とは、画面を縦横三分割にし、それぞれの交点にモチーフを配置する撮影方法です。

ハンドメイド作品の中心をいずれかの交点に合わせて撮影することで、構図のおさまりが良くなります。

iphoneを使って三分割法撮影をする際のポイント


iOSには、カメラの撮影画面にグリッド線を表示させる機能があります。【設定】画面から【カメラ】を選択し【グリッド】をチェックすることで、撮影画面にグリッド線の表示が可能です。

表示されたグリッド線を上手に活用して三分割法を用いたバランスのよい構図の写真を撮影してみてください。

【逆光を活用】影を活かして撮影する


光をコントロールして影を消すと、フラットにハンドメイド作品の造形や色合いを伝えることができます。一方、敢えて影を残すことで、世界観やイメージを伝えられる写真を撮影することも可能です。

逆光気味の光を当てた状態で、三分割法を用いた写真を撮影すると、雰囲気のある仕上がりになります。

【世界観を強調する】作品の一部を強調して撮影する


今回のハンドメイド作品は、小さなお花畑をイメージした世界観が特徴的です。この世界観を強調するために、続いては全体を映さないアップの構図で撮影してみましょう。

アップで撮影する際、近付き過ぎることでピントが合わなくなってしまうことがあるので注意してください。ピントが合うギリギリの距離を狙って撮影します。

リングにピントを合わせてアップで撮影することで、作品の世界感を表すお花畑の雰囲気が強調される魅力的な写真に仕上がりました。

【見ている人に想像させる】見切れ構図で撮影する


他にも一緒に紹介したいアイテムやカラーバリエーションのあるアイテムを撮影する時には、見切れ構図を活用する方法もおすすめです。

見切れ構図で撮影する際には、見ている人の印象に残したい、想像して欲しい作品が見切れるように配置しましょう。今回は、白いリングピローをメインに、他のカラーは見切れの対象として配置します。

見切れ構図にすることで、写真を見ている人は無意識の内に見えない部分を想像します。この作品にカラーバリエーションがあることを知って貰いたい場合や、メイン作品の存在感を主張したい場合に活用してみてください。

【iOS画像編集機能を使って】ハンドメイド作品も魅力を引き出す写真の加工方法方法

スマホで撮影した写真は手軽に加工できるのも魅力です。加工し、より作品の良さが伝わる写真に仕上げましょう。

今回は、iOSに標準搭載されている画像編集機能を使用して画像を加工していきます。

コントラスト


コントラストとは、明暗の差や色彩の差など、対比を意味します。コントラストを強くすることで、明暗や色彩がハッキリしクッキリとしたイメージになり、弱くすると明暗や色彩の差が抑えられて柔らかくふんわりしたイメージに仕上がります。

彩度


彩度とは、色の鮮やかさを表します。彩度を強くすると、色味が強くなり、弱くすると色味が失われ白黒に近づきます。彩度を加工しすぎると、実物の雰囲気と全く異なる仕上がりになってしまうため、実物を見比べながらイメージに近付けていきましょう。

シャドウ・ハイライト


シャドウとハイライトでは、影の濃さや光の濃さをコントロールできます。シャドウやハイライトは、大きく数値を変えてしまうと作品の雰囲気がガラッと変わってしまうため、少しずつ微調整していくのがよいでしょう。

完成


画像を加工することで、イメージに近い写真に仕上げることができました。この際、SNSやフリマアプリ、ネットショップなどに複数同時に写真をアップしようと考えている場合は、他の写真との統一感にも注意しましょう。

加工によって写真の雰囲気は大きく変わるため、一緒にアップする画像の雰囲気がバラバラだと作品の世界感やイメージが統一されません。最後に、カメラロールなどで複数の写真を同じ画面で確認してみて、統一感があるかチェックしてみてください。

まとめ

実際に使うシーンや、どんな作品に見せたいかを考えながら構図を決めると、より魅力的な写真になります。
手軽なアイテムと少しの工夫でハンドメイド作品をより魅力的に発信してみましょう。SNSでの紹介や、オンラインでの販売の際は今回紹介したテクニックを活用してみてください。

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