水引の結びが持つ意味〜梅・あわじ編〜
以前、水引自体の持つ意味をお伝えする記事を書いたことに続いて、
今回は様々ある水引の結び方の中から、それぞれの水引の結び方が持つ意味を、私のデザインしたアクセサリーを交えてご紹介させていただきます。
梅結び①
梅結びは、まるで梅の花びらのような可愛らしい形をしているのが特徴です。
梅の花は厳しい冬を乗り越えて百の花に先駆けて花を咲かせることから、古くから縁起物として日本人に親しまれてきました。
余談ですが、現在の「お花見」は主に桜のことを指しますが、水引が日本に伝わった奈良時代頃はお花見と言えば梅のことを指したそうです。
梅結び②
そんな梅結びは、一度結びを完成させたら、2度と同じように結び直すことができません。
ほどけることのない人と人の固い絆を表したり、
梅の花が全ての始まりである春を告げる花であることから、運気向上、無病息災の想いが込められています。
結婚式から出産祝い、入学祝いなど慶事全般に使える結び方です。
そんな梅結びを二重にかさね、立体感を出したデザインのアクセサリーです。
あわじ結び
あわじ結びは、形が鮑(あわび)に似ていることから、別名『鮑結び』とも呼ばれています。
固く結ばれたあわじ結びは、簡単には解けないため、ご祝儀(不祝儀)袋の場合は結婚式やお葬式など『今回限り』という想いを込めて選ばれるものです。
関西では特にお祝い事全般に選ばれることも多いです。
そのあわじ結びにビーズを通し、デザイン性を加えた作品です。
あわじ玉
そのあわじ結びを球体になるように結んだものが、あわじ玉(玉結び)と呼ばれる結び方です。
シンプルに水引を1本だけ使い、ご祝儀袋などではまず使われない結び方なので、
水引をアクセサリーなどにする時にまず最初に紹介されることが多いと思います。
しかし、このあわじ玉実際に結んでみるとかなり難しいんです。
綺麗な球体にしあげるのも一苦労ですが、この作品のデザインのように、1つ1つのあわじ玉の大きさを揃えていくのも技術が必要なんです。
なので、結ぶ時には少しずつ確認をしながら綺麗に揃うよう細心の注意を払って結んでいます。
是非、お手に取っていただく際には水引の結びの綺麗さにも注目して見ていただければ嬉しいです!
他にも水引の結び方はまだまだ沢山ありますので、それはまた次回以降に。
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