花の話をしよう!《アジサイ編》
アジサイの原産地は日本
6月に入り、アジサイを見かけることが多くなりましたね!
今回はアジサイの話をさせてください♪
みなさんはアジサイの原産地がどこだかご存じですか?
実は日本が原産地なんです!
万葉集にもわずか二首ではありますが登場しており、歴史は古いようです。
私は作品を制作する時、花のストーリーを調べてそこからイメージを膨らませることが好きなのですが、アジサイは調べても調べてもなかなかストーリーが出てきませんでした(笑)
なぜ???
その理由は・・・
アジサイは嫌われ者!?
アジサイの花のように見えている部分は実はガクで、中の小さい丸いものが花です。
その花びらのようなガクの数が「4」枚で「死」を連想させること。
花の色が移り変わることが「心変わり」と結び付けられてしまった。
このマイナスなイメージのせいで人々に忌み嫌われ、身を潜めるかのようにひっそりと咲いていたそうです。
だから調べてもなかなか出てこなかったんですね!
なんとも不憫なアジサイですが転機が訪れます!
ビジュアルが変わった・・・!!!
鎌倉時代から室町時代にかけてまんまるとした鞠形のビジュアルに変化を遂げました。
花びらのようなガクが「4」枚なこと、花の色が変化するといった特性は残したままでしたが、そんなことが気にならないくらい魅力的な花になりました。
その美しさから能や絵巻にデザインされるようになり人々の注目を集めるようになりました。
人目につかないよう、ひっそりとしていたのがウソのようですね。
さらに時代が進み江戸時代。あの”シーボルト”がアジサイをヨーロッパに持ち帰りました!
そしてヨーロッパで品種改良されたものが私たちがよく目にする「西洋アジサイ」です。
アジサイは”東洋のバラ”と呼ばれ色も形もバリエーション豊かな花になっていきました。
名前の由来
シーボルトがアジサイの学名に日本人妻の名前をつけたのは有名な話ですよね。
アジサイの名前の由来は「集真藍(あづさあい)」。
日本で最初の国語辞典「言海(げんかい)」に記されていて「真に藍色が集まっている」花をアジサイと呼んだそうです。
昔は藍は青だけでなく、全ての色を意味した言葉だったそうで「色がしっかり集まっているさま」を引用してアジサイの名としたそうです。
色
色に注目されて名前がつけられるほどアジサイの色は他の花と比べて独特ですよね。
土の性質がアルカリ性と酸性で花の色が変わることはよく知られていますが、老化現象でも色が変わるという事をご存知でしたか?
これは花の中の色素が少しずつ分解されておこる現象だそうで、
『アナベル』は白色→緑色
『紅』は白色→深紅へと変化します。
素敵な歳の重ね方ですよね。
アジサイの話をしよう!
印象が良くない目立たない花でしたが、現代では母の日の贈り物やブライダルブーケの花材、インテリアフラワーとしても大人気になったアジサイ。
私たちの生活に欠かせない花となりました。
私も大好きな花の1つです。
ご家族やお友達との会話の中に、是非アジサイも入れて頂けたら嬉しいです♪
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