藤編みのラタンアクセサリーをハンドメイド|ブローチの作り方【初心者が手作り体験】
藤(ラタン)編みとは?
藤編みとは、藤蔓の皮を剥いだものを糸として用いる編み物です。通気性がよく頑丈なことから、椅子や籠などの素材に用いられることもあります。
素材の藤(ラタン)には、扁平なものや丸状のもの、太さ、長さなどさまざまな種類があります。ハンドメイドしたいものに合わせて種類や太さを選ぶのがよいでしょう。
藤(ラタン)の基本的な使い方
藤素材はハンドメイド素材を取り扱う手芸店などで購入することができますが、基本的に乾燥した状態で流通しています。
乾燥した藤は折れやすいため、そのまま編み始めるとすぐにポキポキと折れてしまうので注意しましょう。
藤が折れるのを防ぐために、使用前は充分に湿らせて柔らかくしてからハンドメイドに用います。水に5~10分ほど浸すと柔らかくなるでしょう。ただし、長時間水に浸し続けると藤素材の持つ艶などが失われてしまうことがあるため、長くても10分を目安に下処理をしてください。
藤(ラタン)編みのアクセサリーを作ってみよう
今回はハンドメイド作家ami girlこと朝倉先生に、藤編み体験初心者のインフルエンサー さおりさんがレクチャーしていただきました。
藤(ラタン)素材は、上級者向けのハンドメイド素材ですが、今回は初心者でも簡単に作ることができるちょうちょのブローチの作り方を紹介していただきます。
材料
藤編みのちょうちょブローチの材料は以下のとおりです。
- 土台芯(太さ2mm)
- 編み芯(太さ1.5mm)
- 針金
- ビーズ
- レース
- ブローチピン
- よく切れるハサミ
- 手芸用ボンド
今回は、ちょうちょの目の部分にラタンと色合いを揃えたビーズを使い、片方の羽をレースにしています。ビーズやレースは好みで変えてもOKです。ただし、ビーズは藤編み芯に通せるサイズのものを選ぶようにしてください。
藤編みアクセサリー(ちょうちょブローチ)の作り方
藤(ラタン)素材を使ったちょうちょブローチの、早速作っていきましょう。
下準備
藤(ラタン)は、乾燥した状態だと曲がりにくく簡単に折れてしまうため下準備が必要です。最初に、ぬるま湯につけて藤(ラタン)素材を柔らかくします。
羽(フレーム)を編む
最初に、羽のフレーム部分から編み始めます。フレーム作りには土台芯を使いましょう。先端を5cmほど残した状態で、藤(ラタン)素材を捩じるように回して8の字のフレームを作ります。
フレームの大きさが完成品のサイズになるため、好みの大きさに調整してください。
フレームを編む時には、編み芯の下をくぐらせて形を作ります。2枚目の羽フレームを作った後は1枚目の羽の中心を通って潜らせましょう。
フレームの形が完成したら、中心部分に針金を巻き付けて固定します。針金の余った部分はなるべく短くカットしてください。
羽フレームの土台芯をカットする
土台芯は羽フレームから1~2mmほど飛び出した部分をカットします。もう片方の土台芯はそのまま残しておきましょう。
羽(藤編み部分)を編む
フレームができたら、編み芯を使って羽の模様を編んでいきます。
編み芯をフレームの下にあて、手前の編み審を上からフレームと中心の土台芯の間に差し込みます。この時、フレームに当たる部分は爪先でギュッと押して、しっかり角度をつけると綺麗に仕上がりますよ。
差し込んだ編み芯をフレーム中心の土台芯の下からフレームの上側へ引き抜きます。
再びフレームに編み芯を巻き付け、今度は中心の土台芯の上を通って反対側に戻しましょう。この作業をフレームが埋まるまで繰り返します。編み終わったら、余った編み芯は短くカットしてください。
触覚部分を作る
新しい編み芯を半分に折り、フレームの裏側から中心にあてます。この時、折った部分が1cmほど飛び出す位置に固定してください。
飛び出した部分の中心に編み芯の先端を2本通しギュッと引っ張ります。
編み芯にビーズを通し、目を付ける位置を決めましょう。一度、ビーズを外して先ほど決めた位置で編み芯をカットします。カットした先端に手芸用ボンドを付けて再びビーズを通し接着すると、触覚部分が完成です。
羽(レース)をつける
残っているフレームの土台芯を、はみ出している根元からカットします。
フレームに手芸用ボンドを塗り、レースを貼り付けます。
手芸用ボンドがしっかりと乾いたことを確認してから、フレームからはみ出さない位置でレースをカットします。
ブローチピンをつける
ブリーチピンの土台に手芸用ボンドを塗り、藤編みの羽の裏側に貼り付けましょう。
完成
簡単にラタンアクセサリーができました。鞄はもちろんお洋服やマフラーなどにつけても可愛いちょうちょブローチです。
まとめ
「藤(ラタン)アイテムをハンドメイドしてみたいけど自分にはむずかしそう」と思っている方は、今回の紹介したように手軽なものから挑戦してみるのがおすすめです。ラタン作品に興味がある方は、合わせてamigirlさんの作品や著書もぜひご覧ください。
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