エチオピアで出会った最高の革と生徒から教えられた「つくる楽しさ」Aster-ethiopian leather- あつこさん

MeTAS+編集部
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Aster(アステル)-ethiopian leather- あつこさんにインタビュー

元小学校教員から革作家となった、あつこさん。なぜ革作家へ転身をしたのか、そのきっかけと裏に秘められたストーリーについて、お話を伺いました。

あつこさんのモノづくり

あつこさんは、自宅アトリエでエチオピアンレザーを使った革小物を制作しています。

エチオピアの標高の高い地域で育つ羊から取れるシープレザーは、非常に柔らかくしなやかでありながらも強度があります。

そのシープレザーを使った彼女の作品は、アクセサリーやコースター、キーホルダー、コインケースなど様々なものがあり、暮らしに穏やかな時間を運ぶことを願って制作されています。

あつこさんは、ただ大量に生産するのではなく、モノづくりを通して、使い手との関係性を長く続くことを目指されているそうです。

革小物のオーダーを受ける際は、「おしゃべりアトリエ」と名付けたオンラインでのオーダー会を通して、一人一人に対して丁寧にお話を聞き、作品を届けています。

エチオピアとの出会い

2015年から2017年にかけて、青年海外協力隊としてエチオピアで約2年間過ごしたことが、あつこさんの革作家としての道を切り開くきっかけとなりました。

当時、小学校教員であった彼女は、現地の公立小学校でアート教育に関わることになりました。

初めての授業では、先生が黒板に青と黄色を混ぜたら緑になると文字で書き、生徒たちはそれをノートに写すだけという状況でした。

実際に絵の具を使うことがなかったため、材料を集め、資金を調達して絵の具を使った授業を行ったところ、子供たちは大喜び。

ある日のアート授業では、等身大の張り絵を作った際には、教室は喜びであふれかえり、あつこさん自身も「作ること」の楽しさを再認識するきっかけとなりました。

革作家への道

日本に帰国後、あつこさんはフルタイムの小学校教員を辞め、革作家としての道を歩むことを決意しました。

その背景には、家族や自身の生活を見つめ直す時間がありました。

彼女は流産の経験を通じて、ゆっくりとした時間の中で幸せを感じることが重要であると気づき、物作りを通じてその幸せを追求することを選んだと語ります。

現在の制作活動

現在、あつこさんは自宅のリビングで、夫と子供と共に暮らしながら制作活動を行っています。

押入れをアトリエスペースとして活用し、道具や材料を整理して保管しています。

彼女の作品には、くるりんとしたデザインのピアス「イユ」や、エチオピアのコーヒー文化を象徴するレザーコースターなどがあります。

 

ピアス「イユ」はエチオピア語で「見て」という意味があり、新しい世界に飛び込む際のお守りとしてデザインされています。

 

また、レザーコースターには「ラブンナコーヒーのために」という名前が付けられており、エチオピアのゆったりとしたコーヒー文化を思い出しながら制作しているそうです。

 

作品を通じたつながり

あつこさんは、作品を通じて、お客様と深いつながりを持ちたいと考えています。

作品を届けた後も、お客様からのフィードバックを大切にし、内面の変化や感想を聞くことに喜びを感じると語れていたのが印象的でした。

例えば、ある住職さんに柔らかいシープレザーの財布を届けたところ、その住職さんは「印象が柔らかくなった」と周りから言われるようになったというエピソードがありました。

このようなフィードバックは、彼女にとってモノづくりの励みとなっていると語れています。

未来への展望

あつこさんは、街のカフェやパン屋さん、お花屋さんなど、小さなお店とのコラボレーションを通じてモノづくりを広げたいと考えています。

それぞれの店が持つ雰囲気や個性を大切にし、そのお店の向こう側にいるお客様に作品を届けることを目指しています。

こうした取り組みを通じて、彼女の作品がさらに多くの人々に愛されることを願っています。

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