お気に入りのブックカフェ｜こまつ町家文庫（石川県小松市）

こんにちは、手づくり本屋こころあそびです。
わたしが住んでいる石川県は、ついに天気予報に雪マークがつきはじめました。

みなさんは石川に来たことはありますか？
金沢、加賀温泉、能登・・・観光スポットはいろいろありますが、
今回はひとつ、わたしのお気に入りのブックカフェをご紹介します。
それは、金沢でも加賀でも能登でもなく・・・

大阪から電車で金沢に向かうと、福井をすぎて金沢へ着くまでのあいだに、小松駅があります。
駅を東側に出ると、世界的な建機メーカー「コマツ」のダンプトラックや油圧ショベルが！
はたらくくるまが大好きな1才の息子は、ここで大喜び。

そしてわたしのお気に入りのブックカフェは、駅の西側に出て徒歩5分。
れんが通りや昔からの商店街をぬけると、おうちのようなお店にたどり着きます。

2014年、わたしが大阪から石川に移住して間もない頃。
誰も知り合いがいなくて不安な中、祖母が生まれ育った町が小松だと聞いていたので、ひとりで行ってみることに。
そこで出会ったのが、昭和の古い町並みが残る、龍助町のこまつ町家文庫でした。

手づくりの美味しいおやつと加賀棒茶をいただきながら、ほっこりしていたら。
スタッフの方が隣に座って話しかけてくれ、じーんとして泣いてしまった思い出。
それからリニューアルオープンのお手伝いをするなど、こまつ町家文庫はかけがえのない存在になっていきました。
2021年、今の八日市町に移転オープン。
ではその店内に入ってみましょう。

カウンターを通って中に入ると、まず壁面にずらりと並んだ本と瓶にびっくり！
これは何かというと・・・

こまつ町家文庫では、地元の素材を活かしたジャムの生産もしています。
それがこの「世界文学ジャム全集」。
文学作品のタイトルをもじった名前がジャムにつけられています。

わたしも時々ネーミング会議に参加していて、採用されたこの「たけくらべりぃ」はミックスベリーのジャム。
他にも「柚子の踊り子」や「赤毛のアンズ」など、愉快な名前のジャムがたくさんあります。
ころんとした瓶のかたちもかわいくて、もちろんおいしくて、お気に入りです。

カフェスペースに進むと、龍助町にお店があった頃に描かれた、龍の襖絵も。
美術家の藤本絢子さんが、鯉が滝を登り、龍になるイメージで制作されたそうです。
表裏一体の鯉と龍がいきいきとしていて、これもまたお気に入り。

ちらりとみえる雫飾りもステキ。
ガラス作家の秋友騰尊さんの作品で、吹き抜けの天井から約100本の雫が飾られています。

店内には約5000冊の古本があるそうで、食事やドリンクをいただきながら自由に読むこともできます。
一階はテーブル席のほかに座敷もあり、赤ちゃんやお子さま連れでもくつろげる空間。
赤ちゃん連れで行けるカフェって、なかなかないんですよね～！
だからとても嬉しくて、わがやのこどもたちはみんな0才からおじゃまさせてもらってます。

それに対して二階は、おしゃべりなしで静寂を楽しむ空間とのこと。
ひとりで静かにゆっくり本を読みたいときは、こちらが良さそうです。
そうそう、そういう時もある。

わたしがこの日おとずれたのは、委託販売させてもらっている福豆文庫の納品のため。
・・・と言いつつ、毎回それを口実に自家製おやつを食べたり、シロップジュースを飲んだり。
今回は事前予約制の「おなつさんの彩りおまかせプレート」を注文していました。

本当に彩り豊かで、あまい・すっぱい・ぴりっとなどのいろんな味覚を感じることのできるランチ！
息子にハンバーグをぺろりと食べられてしまいました。
今これを書いていても、思わずよだれが出そうなほど。
また近いうちに食べにいかなくては。

こまつ町家文庫を出たあとは、いつも心と体が満たされてほっこり。
魅力をいっぱい紹介しましたが、最後にもうひとつお気に入りを。

お店が開いていないときでも、店頭にかわいい自動販売機が！
お店のキャラクター「ぶんこちゃん」が描かれた自動販売機では、ジャムや焼き菓子が購入できます。
朝のパンにジャムがないとき、近所にこんな自販機あったら絶対かいにいくー！

【店名】こまつ町家文庫

【住所】
〒923-0925　石川県小松市八日市町46

【アクセス】
JR北陸本線「小松駅」より徒歩5分

【営業時間】
11：00～18：00
営業日：水～土曜日（不定休あり）
定休日：日～火曜日

※営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は下記Webサイトにてお確かめください。
※記載は取材時点の情報となります。

⇒こまつ町家文庫Webサイト