旅の話

motif. 進藤純子
さらに表示

ジリジリと照りつける太陽にあぶられながら、4時間くらい車を走らせ、石川県は小松~能美~金沢の1泊2日の旅に行ってきました。

石川県の伝統工芸品といえば九谷焼。
九谷焼の里での今回の旅の目的は、素焼きの生地です。

素焼きの生地とは、すでにうつわのかたちになっており、一度800度位で焼いてあるもので、染付の場合はその素焼きされてある状態のものに絵付を施します。

私の作品は基本的に形作りから絵付、焼成まで自分で行っていますが、
私の技術では到底及ばぬ、繊細で、個性的で、個体差のない美しい生地に絵付をしたいという思いが以前からありました。

というわけで、九谷焼の現役絵付師として働く友人と共に、紹介してもらった窯元さんの工房にお邪魔させていただき、実物を手に取り、いろいろと思いを巡らせながら、じっくり選ぶという、私にとって贅沢な時間を過ごすことができました。

また、九谷焼にまつわる美術館やギャラリーもいくつか回りました。
細かく絵付けされ鮮やかで個性豊かな魅力が存分に詰まった作品達を愛でることができ、良い刺激となりました。

久しぶりに会う友人の元気そうな姿や、親切に対応してくださった九谷焼の窯元さん達。
直接会って話ができる実りのある時間というのは、しばらく味わっていなかったこともあり、
感慨深い旅となりました。

PROFILE

motif. 進藤純子
草や木、花、動物、ひと...等身近にあるものをモチーフに、ろくろやてびねりで形作ったものに絵付けを施し、個性をプラスして彩と楽しさを表現しています。
手作りの持つ独特の柔らかさと温かさ、筆で表す不確実さと濃淡に現れる動きで、作り手のその息遣いを感じていただけることを願っています。

【motif.オフィシャルサイトはこちら】
  • Twitter
  • Instagram

関連記事

PICK UP

ミタス編集部がおすすめするピックアップ記事

RANKING

ハンドメイドの人気記事