【上糸下糸のかけ方・針のセット方法・ボビンの巻き方など】ミシンの基本を使い方を解説
糸の絡まりや針の折れはミシンの準備が不十分な場合も
ミシンを使っていると、糸が絡まったり途中で針が折れたりすることもあります。さまざまな原因が考えられますが、実はミシンの基本的な準備が不十分なことで起こっているケースも少なくありません。
そこで今回はミシンの基本的な使い方を紹介します。上糸や下糸のかけ方、針のセット方法、ボビンの巻き方など、ミシンの基本的な使い方を覚えて、快適にハンドメイドを楽しんでみてください。
【ミシンを使う前に】事前に針を確認しよう
針が曲がっていたり、針先が欠けていたりするとトラブルの原因になります。使い始める前に針の確認をしておきましょう。
針に問題がある場合のトラブル
針に問題があると以下のトラブルが起こる可能性があります。
- 針が折れる
- 縫い目がきつくなる
ミシンの針は使う度に、曲がったり欠けたりしていく消耗品です。そのため、定期的に新しい針と交換し、ミシンを使う前には針が適正な状態かどうかを確認してから使用しましょう。
針の確認方法
針を確認する時は、水平な面に置いて曲がっていないか確認しましょう。
先端が欠けている針も、ミシントラブルの原因となるため確認が必要です。欠けている針は、まっすぐであっても新しい針と交換してください。
【ミシンの基本の使い方】針のセット方法
針をチェックした後は、ミシンにセットしていきましょう。まずは、針のセット方法から紹介します。
手順1.下準備
最初に、針のついていない状態でミシンの電源を入れます。電源を入れて針のないミシンを動かし、針の取り付け部分が一番上に上がった状態で停止しましょう。
停止後は、安全のために電源を切っておきます。
手順2.針を取り付ける
ミシン本体にミシン針を取り付けましょう。ミシン針は持ち手部分が楕円形になっています。
ミシンにセットする際には、平らな部分が奥になるように差し込んでください。
この際、差し込みが甘いと針が抜けてしまう原因になります。必ず、上に当たるまでしっかりと差し込みましょう。
手順3.ネジを締める
針を指で押さえた状態のままネジを締めて固定します。手である程度締めた後は、必ず付属の専用ドライバー等で強くネジを締めてください。
これで、針のセットは完了です。
【ミシンの基本の使い方】ボビンの巻き方
ミシンの下糸にはボビン糸を用います。ボビン糸の巻き方が甘いと、下糸が上手く出ずに縫い目が粗くなったり糸が絡まったりするトラブルが起きます。
ミシンを使ってきれいに巻き付けることができるため、正しい巻き方を覚えておきましょう。
手順1.ミシン糸をセットする
ミシン糸は水平にセットしましょう。水平にすることで、糸に不要な力が罹らずスムーズに送れるようになります。ミシン糸は前後に動いてしまわないよう、必ず押さえるためのキャップを付けてください。
手順2.糸を通す
ミシン本体に記載されている下糸用の手順に従って糸を通します。ミシンの機種によって、通す場所などは異なりますが、多くの場合ミシン本体に手順が記載されています。
このとき、右手で糸を押さえてピンと張りながら順番に通していきましょう。糸が緩んでしまうと、ボビンの巻きも甘くなってしまいます。
バネを通す時にも注意が必要です。糸が緩んでしまわないよう、バネの中を張った状態で通してください。
手順3.ボビンに糸をかける
ボビンをセットしたら、3回ほどグルグルと巻き付けます。
ボビンに糸を巻き付ける際、ボビン本体の穴に糸を通してしまうと絡まりの原因となってしまうため注意しましょう。ボビンには、グルグルと糸を巻き付けるだけでOKです。
巻き付けたミシンは押さえ金具の方向に押して、固定してください。
手順4.ミシンを稼働させる
ミシンをスタートさせると、ボビンが回転して糸が巻かれていきます。これで、ボビンの準備が完了です。
【ミシンの基本の使い方】下糸のかけ方
ボビンが準備できたら、次は下糸をかけていきましょう。
手順1.ボビンをセットする
ボビンをボビンがまにセットします。この時、ボビンは必ず反時計回りの向きでセットしましょう。
手順2.糸を通す
ボビンの糸をセットする方法は、ミシンの機種によって異なります。多くの機種で、ミシン本体に糸の通し方を記載してあるため、指示通りに糸を通しましょう。
手順3.蓋を閉める
最後に、蓋を閉めて下糸のセットが完了です。
【ミシンの基本の使い方】上糸のかけ方
続いて、上糸のかけ方を紹介します。
準備
上糸をかける前に、針と押さえ金はかならず一番上まで上げておきましょう。
針と押さえ金が上がっていないと、上糸を正しくかけることができません。
特に、押さえ金を下げたまま上糸を通してしまうと。上下の糸が上手くかけ合えなくなって縫い目が整わないので注意が必要です。
手順1.糸を通す
ミシン本体に記載されている手順通りに上糸を通していきましょう。
糸を通す際は、右手で糸を押さえ、ピンと張った状態で通していきます。
手順2.針に糸を通す
ミシンによっては、本体に糸通し機能がついていることもあります。今回使用しているミシンでは、6番までが上糸をかける手順、7~9番は糸通しの手順です。
針に糸を通す際は、必ず押さえ金を下ろしてください。
ミシン本体の糸通し機能を使ってもよいですし、ミシン針に直接糸を通してもOKです。手作業で糸を通す際には、手前から奥に向かって糸を通すようにしてください。
これで、上糸のセットも完了です。
【ミシンを使う前に】試し縫いをしよう
針や糸のセットが完了したのであれば、ミシンを使い始めることができます。しかし、念のため事前に試し縫いをして、正しく準備ができているか確認するとよいでしょう。
直線縫い、ジグザグ縫いなど、端切れをつかって試し縫いをし、縫い目が整っていれば正しく準備ができています。糸がゆるむ、絡まる、切れるなど、試し縫いで縫い目に問題がある場合は、もう一度上糸・下糸のかけ方に間違いがないか確認してみてください。
まとめ
ミシンの基本の使い方について紹介してきました。針のチェックや糸のかけ方など、基本的な部分を間違ってしまうと縫い目が汚くなってしまったり針が折れてしまったりとトラブルが起きやすくなってしまいます。
ぜひ、今回紹介したポイントを押さえて、基本の使い方を正しく覚えてくださいね。
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※記載は取材時点の情報となります。
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