バイアステープの縁どりの縫い方とコツ

つれづれリメイク日和
小さいころから物作りが好きでずっと糸や針、ミシンに触れてきました。中でも好きなのはお直し、その次にリメイク。捨てられる運命にあったものが生き返る、もっと素敵によみがえる、そして何よりゴミにせずに済んだことがうれしくて仕方ありません。ご家庭にあるもので気軽に取り組めるお直しや手仕事をたくさんご紹介しています。少しでもお役に立てましたらうれしいです。
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今回はバイアステープで縁を包むやり方を、詳しく説明していきたいと思います。

今回は、以下の5パターンを詳しく説明します。

・直線
・尖った角
・凹んだ角
・外に出っ張ったカーブ
・凹んだカーブ

バイアステープを使うときは、2つの方法があります。

1つ目は縁をくるむというやり方で、表からも裏からも見える方法です。

もう1つは、洋服の襟ぐりのように裏側にひっくり返して縫う方法があります。

 

今回は、縁をくるむ方法でやっていきます。

バイアステープの縫い方やくるむやり方はいろいろなパターンがありますが、今回はできるだけ誰でも簡単にできる方法をやっていきたいと思います。

【直線】バイアステープをマチ針でとめる

それではまず、一般的な直線部分から説明します。

布は表と裏がありますよね。

今回の布は紺色の方が表、白色の方が裏と考えてください。

 

バイアステープを開いたら、裏側に端を合わせてマチ針でとめます。

このとき、バイアステープは伸ばさないようにしてください。

【直線】ミシンをかける

マチ針でとめたら、端の折り目の線より気持ち0.5~1mmほど外側のところにミシンをかけます。

そうすると、この後の作業がやりやすくなります。

くるっと裏側に持っていきます。

布の紺色の面が表側です。

表側からは、縫い線が出ていますね。

縫い線がギリギリ隠れるところまで引っ張ります。

この上にミシンをかけていきます。

縫うときは、端から1mmほどの、できるだけギリギリを縫っていきます。

このとき、目打ちや先の尖ったもので押さえながらすると縫いやすいです。

【直線】完成

こんな感じになりました。

裏から見るとこんな感じです。

表から見て縫っているので、どうしてもミシンの目が乱れがちになってしまいますが、このやり方ならあまり目立たないので大丈夫です。

【膨らんだカーブ】バイアステープをマチ針でとめる

次に、膨らんだカーブを縫っていきます。

ここも、裏側の端にバイアステープを合わせて、マチ針でとめていきます。

注意するのは、バイアステープを絶対に引っ張らないことです。

カーブに合わせてバイアステープを寄せすぎてもシワになってしまいますが、なるべく押すようなイメージで引っ張らずにとめてください。

マチ針でとめ終わりました。

【膨らんだカーブ】アイロンがけ

折り線の少し外側を縫っていきます。

一手間かけてアイロンかけておくとすごくキレイにできるので、心配な方は行ってください。

アイロンをかけると、折り線が分からなくなってしまうので、チャコペンなどで線をなぞっておきます。

布を縮めるように、外側から内側に向かってアイロンをかけていきます。

くれぐれもシワが寄らないようにしながら、縁のところだけアイロンをかけてみてください。

アイロンをかけると、すごく縫いやすくなりますよ。

【膨らんだカーブ】ミシンがけ

折り線の0.5~1mm外側をミシンで縫っていきます。

急がなくていいので、ゆっくり縫ってください。

こんなふうに縫えました。

バイアステープで縁を包んでいきます。

先ほど、寄せ気味にとめつけておいたので、カーブでバイアステープが突っ張らずに、キレイにくるむことができます。

また外側から内側に向かって、アイロンをかけていきます。

端から1mmぐらいのところをミシンで縫います。

目打ちのような細いもので押さえてあげながらやると、縫いやすいです。

【膨らんだカーブ】完成

こんなふうになりました。

【凸角】バイアステープをマチ針でとめる

次に、飛び出した凸角のやり方です。

バイアステープを広げて、布の裏側の端にとめていきます。

直線のときと同じようにして縫っていくのですが、角のところまできたら、縫いしろと同じ幅になるように下からも縫いしろをとって、その角のところに印をつけます。

ペンでもいいですし、今回はマチ針でとめています。

印をつけた角のところまで、ミシンで縫います。

角のところでいったん糸を切るので、返し縫いをしておいてください。

バイアステープを斜めに折り上げます。

ぐるっと回して、縫っていく方向に持っていきます。

角をきっちり取って、バイアステープを下に折り曲げます。

端を合わせて、マチ針で打っておきましょう。

今回は、ちょうど角にバイアステープの端目がきてしまいました。

少しごわついてしまうので、なるべく角に端目はこない方がいいです。

上の縫いしろ幅と、右の縫いしろ幅を空けた角のところ(画像のペンの指している箇所)から縫っていきます。

返し縫いしてから、まっすぐ縫っていきましょう。

こんなふうになりました。

くるんとひっくり返すと、角はこんなふうにきっちり出てきます。

バイアステープを折り込み、まず片側の辺をしっかり折り曲げます。

角もピンとなるように折り曲げましょう。

今度は、反対側の辺も折ります。

このとき、角の上にくる辺が裏側と同じになるとごわごわしてしまいます。

そのため、表側と裏側で上に出る辺が互い違いになるようにすると角の収まりが良くなります。

マチ針でとめると、こんな感じです。

【凸角】完成

縫うとこんな感じになりました。

【凹んだ角】ミシンがけ

次に、凹んだ角の縫い方です。

端にバイアステープを合わせて縫います。

凹んだところの延長線上となるところまで縫いましょう。

針を刺したまま、おさえを上げて、くるっと回します。

少しやりにくいですが、バイアステープの方向をキュッと曲げて、別の辺に合わせて縫っていきます。

このとき、バイアステープの他の部分まで縫い込まないように気を付けてください。

折り線の少し外側を縫っていきましょう。

【凹んだ角】布を少し切っていい場合

ここの縫い方は、もう1つあります。

もし布を切ってもいい場合は、ここに切り込みを入れてください。

そうすると、とても縫いやすくなります。

凹みの角まで縫ってきたら、切り込みがあるので、ぎゅっと布を引っ張ってまっすぐにします。

バイアステープは、そのまままっすぐ縫っていきましょう。

そうすると、出来上がりは同じようになります。

こんな感じになりました。

縁をくるんでいきます。

角をしっかり折り込みましょう。

【凹んだ角】アイロンがけ

ミシンの縫い目が隠れるように引っ張り、アイロンをかけます。

布の濃い面が表側になるので、くれぐれもミシンの縫い目が見えないようにしてください。

またミシンをかけていきます。

角のところは、先の尖ったものできっちり押さえてください。

【凹んだ角】完成

こんな感じになりました。

【凹んだカーブ】バイアステープをマチ針でとめる

次に凹んだカーブをやっていきます。

バイアステープを広げて、裏側から端に重ねてマチ針でとめていきます。

このとき、先ほどの飛び出したカーブとは逆に凹んでいるカーブの場合は、引っ張り気味にしてください。

あんまり引っ張ると縫いにくくなってしまいますが、気持ち引っ張り気味にすると出来上がりがキレイになります。

【凹んだカーブ】ミシンがけ

ミシンで縫っていきます。

バイアステープは、最初にバイアステープをつけて縫うところがキレイにできれば、ほとんど失敗はありません。

そのため、急がなくてもいいので、ゆっくりキレイに縫ってください。

ここは一番注意が必要です。

縫い終えたら、縁をくるみ、アイロンをかけて落ち着かせます。

【凹んだカーブ】完成

端をミシンがけすると、こんなふうになりました。

表側からミシンをかけているので、よほど意識してキレイに作ろうとしないと、裏側のミシン目はどうしても上手にバイアステープの上に乗らないことがあります。

そのため、最初は裏から始めて最後に表を縫うという方法にしましょう。

表がキレイに見えればいいと思います。

【始めと終わりのつなぎ方】ミシンがけ

最後に、始めと終わりのつなぎ方です。

始めのところは、わざと縫っていません。

一番キレイなやり方は、始めと終わりのところを縫わずに、バイアステープをつなぐような形で折り合わせるという方法です。

斜めではなく、まっすぐに折ってしまうとごわごわしてしまうので注意しましょう。

縫いしろ分を残して、それより長いところは切ります。

そして縫って開くという形が一番キレイです。

【始めと終わりのつなぎ方】簡単な方法

しかし、そのやり方は少し面倒ですよね。

なので、始めのところを折ったら、終わりを重ねて、余分なところをカットしてそのまま縫ってしまいましょう!

縫って縁をくるむようにしたら、下側のところを少し切っておきます。

切ったところを隠すように上側をかぶせ、マチ針でとめます。

アイロンで落ち着かせてから、ミシンをかけていきます。

完成

今回はハート型と、凹んだカーブの形の布で行いました。

ハート形は出っ張った角と直線、凹んだ角があります。

 

ハート形と凹んだカーブ型、これが縫えればおそらくどんな形でも縁取りできると思います。

ぜひ、いろいろな部分で活用してみてくださいね。

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