【経過過程⑤】Light jewelryの誕生

こんにちは。
LightのLingoです。

もう7月も半ばを過ぎましたが、
皆さま、夏を楽しまれていますか？

今年は、何年かぶりに祭り囃子を聞くことができて、「うわぁ、夏だぁ！」と夏の香りを感じましたよ。
幸せです。

それでは、
今回もお品の「経過過程」を…。

ショップをオープンして、お客様のお声からお品がどんどん展開していきました。

アイテムもシリーズもたくさん増えましたよ。

そんな中、ハプニングが起こりました。

お客様のご要望で、k18のシリーズが生まれたのですが、使い初めの頃は、k18は高価なので、とても手の込んだものに対してのみ、使っておりました。

こちらのアイリーンというシリーズ。

細い糸を、縫い針で、一針一針編み、立体的なお花に仕立て、ピアスに仕上げています。

とても細かい作業の繰り返しで、編み目を綺麗に揃えるには、技術力とかなりの集中力が必要でして…。
(つくるのが大変なので、今はあまりつくれていません…。)

当初は、このように、とても手の込んだものに限り、k18金具を使っていました。

そんな中、ある日、突然、ハプニングがやって来ました。

この手の込んだものとk18金具を合わせたシリーズが全滅してしまったのです！

ハプニングの内容までは、お伝えできないのですが、ここだけがピンポイントで、全て全滅してしまったのです…………(泣泣泣)。

高価な金具が使えなくなってしまったショックもありますが、幾つものアイリーンが全滅してしまい、とても手の込んだものをもう一度、最初からつくり直す気力が、全くおこりませんでした。

でも、いつまでも落ち込んでいられません。

このハプニングが起きた意味は何なのか？

このハプニングをどうしたら好転的に捉えられるのか？

そればかりをずっと自問していました。
すると答えが出てきました。

今回のハプニングは、これではない何かをつくる必要があるから、起きたのでは？と思うようになったのです。
k18パーツの違う活かし方があるはずだと…。

ピーンと来ました！

これかな？というものが見えてきたのです。

そして、やるぞ！と決めました。
気合もいれました！

気合を入れないと仕入れできません!
とても高価なので。

また新たに素材を買い直し、試作すると、そこに待っていたのは、驚くことにミラクルでした。

ずっとずっと追い求めていたクオリティのものに仕上がったのです。

Lightも私も、ずっとずっとずっと追い求めていたクオリティです！
(くどめに2回言ってすみません！)

そのときに出来上がったのが…、

Light jewelryです。

スタイリングのしやすいものにプラスして、「着け心地の良さ」のエッセンを入れ、お客様のお声から、どんどんとお品の展開が増えていく中で、ずっと追い求め続けていたものは、「洗練さ」です。

私の頭の中は、実に単純なので、「高価な素材＝手の込んだもの」になっていました。

ですが、その時のハプニングのおかげで、「高価な素材×シンプルさ」が、ずっと求めているLightの中での「洗練さ」になり、Light jewelryが生まれたのです。

この後に、以前ご紹介しました。

レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉

「シンプルさは究極の洗練である。」に出会いましたよ。

シンプルにするには、ある程度の編むという技術力が必要でして、シンプルゆえに編むことのごまかしはききません。

たくさんのアイテムやシリーズを生むことで、経験を積み、バランス力や編む力が鍛えられ、高価な素材に負けない技術がやっと身についた、そのタイミングで、今回のハプニングが起こってくれたのだと思います。

あのときは、心臓がバクバクして、頭がクラクラするくらい焦りましたが、あのハプニングのおかげでLight jewelryが生まれました。

そのあとも、まだまだ展開は続きますよ。

その続きは、また次回に…。

それでは、皆さま、引き続き、今年の夏を存分に、お楽しみくださいませ。

夏野菜と夏の果物、最高ですね！

では、また、来週…。
美味しい、幸せな一週間を…。

＜関連記事＞
【経過過程①】トルコの手芸オヤの技法を用いた初期作品 / Lingo・Light