大阪・南船場|パーツ作家さんに会いに⾏こう!【前編】Melting Point /ガラスビーズ

Kaori Sawada
2022年11月からMeTAS+で記事を書かせていただくことになりました!取材を通じて色んな方にお会いできるのが楽しみです。
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ハンドメイド作品に⽋かせない数々のパーツ。それらをハンドメイドで作られている作家さんがいます。そこで、以前に取材した芦屋のSERCEさんが、アクセサリー作りでパーツを使用されていた、2名の作家さんを訪ねました。

まずは、ガラスビーズのパーツを作られている「Melting Point」の上⽥尚⼦さんのお店を取材しました。

(落ち着いたレトロな外観の建物です)

⼤阪の南船場にお店があります。オンラインショップでの販売に加え、イベント出店以外はこちらのお店で実物を⾒て購⼊することができます。

(アクセサリー作家さんや美容室など、クリエイティブな⽅々の⼊居が目立ちました)

(Melting Pointがある206号室の青い扉を開けると…)

(店内にはガラスビーズのパーツが所狭しと並んでいて、圧巻です)

⾃分が責任を持ってオススメできる商品を販売したかった

――まず、ガラスビーズを作り始めたきっかけを教えてください。これまでハンドメイドで何か作られたりされていたのでしょうか?

⼦どもの頃から⺟親の影響で⼿芸はよくしていましたね。ですが、それが仕事に繋がるとは思ってもいませんでした。

(定番で使いやすい、葉っぱや丸い形のガラスビーズ。)

――なぜ仕事に繋がったのでしょう。

社会⼈になり⾦融系の企業で営業織に就いたのですが、誰かが作ったものを、それをあまり必要としていない方にも勧めないといけないことが苦痛になってしまったんですね。その時に、全て⾃分が責任を持って「これ絶対いいですよ!」と勧められるものを販売したいと思ったことがきっかけです。

――それで、ご⾃⾝の⼿で作られた何かを販売されたいと思われたのですね。ガラスビーズを選んだ理由はありますか?

好きな⼿芸で何かしてみようと、パッチワークや編み物、ガラスの彫刻などいくつか初めてみて、楽しいけれどこれらは趣味だと感じましたね。ですが、ガラスビーズは作るのも楽しいし、パーツとして販売すれば仕事にもできると思ったんです。ガラス⼯芸⾃体も、⼦どもの頃に縁⽇で売られているガラス細⼯や、ディズニーランドのシンデレラ城でおじさんがガラスの靴を作っているのを⾒て憧れがありました。

――ガラスの加⼯はどこかの教室で習われたのでしょうか?

「⼤阪市⽴クラフトパーク」という⼤阪市の施設に通いましたね。そこでは⽊⼯や織物、染⾊などが学べる講座があって、そこでガラスの加⼯を初めて教えてもらいました。数ヶ⽉通って、そこからは⾃⼰流です。

(取材時の2⽉は、新作として桜のガラスビーズがありました。同じ桜でも毎年少しずつ変えて作っているそうです。)

――制作のコツをすぐに掴まれたんですね。

講座で学んだのはトンボ⽟の作り⽅だったのですが、トンボ⽟は⼀粒ずつとても丁寧に作られていて、まるで宝物のようなので教材としては最適でした。ですが私は、もっと気軽にハンドメイドの素材として使えるものを作りたかったんです。

――作るために特別なアトリエも必要だと思いますが、そのような場所があるのですか?

⾃宅兼アトリエですね。最初は寝室で作っていました(笑)。使⽤する器具は理科の実験で使うようなガスバーナーで、かなり暑くはなりますが(笑)、⽕の粉が⾶ぶようなこともないので、教室の机程度のスペースがあればいいんです。

――寝室でも作れるとは驚きですね!

(飾ってもかわいいガラスビーズです)

オンラインショップでの販売からスタート

――ガラスビーズ制作を始めてから販売されるまではどれくらいでしたか?

作り始めてすぐ、1年経たない間にオンラインショップでの販売と、年1回の展⽰会での販売を始めました。

実は怖い物知らずの性格で(笑)。販売を始めたのは今から20年くらい前で、アクセサリー作りがブームだったんですね。そこに重なったのもありましたし、そのブームの中で販売されていたインドやベネチアンビーズなど、私と同じ様にバーナーでガラスを溶かして作られている物を⾒て、「これより私の⽅が綺麗に作れる!」という⾃信もありました。

最初はガラスビーズだけでなく、アクセサリーも作って半分ずつくらいで販売していましたが、今はほぼガラスビーズのみを販売していますね。

(こちらはオーダー⽤の⾊⾒本)

(輝きが綺麗で存在感のあるガラスの指輪)

――上⽥さんの販売を始める勢いとタイミングが良かったのですね。告知はどの様にされたのでしょうか?

オンラインショップがメインでしたが、その頃はSNSなどなく情報発信もできませんし、告知は特に⾏っていません。当時は⼿作りのガラスビーズは珍しく、逆に欲しい⽅がネット検索を使って⾒つけてくれるという状態でした。あとは雑貨屋さんにショップカードを置いてもらっていました。あの頃は雑貨屋さんを巡る⽅も多かったんです。今はお店⾃体が少なくなってしまい、寂しいですね。

――販売初期から継続して購⼊されている⽅もいらっしゃるのでしょうか。

以前取材されたSERCEさんは、初期の頃にオンラインショップで購入してくださって以来、⻑くお付き合いいただいている作家さんです。ガラスビーズをアクセサリー作りに使われるだけでなく、お店でもパーツとしていくつか扱ってくださっています。あとは作家さんではなく、個⼈でコレクションとして購⼊していただいている⽅もいらっしゃいます。

――昔から継続して購⼊されている⽅がいらっしゃるのは嬉しいですね。

そうですね。ありがたい存在ですし、制作の励みになりますね。

【後編】では、ガラスビースの制作過程やガラスビーズ作りの楽しさについて伺います。

店舗情報

Melting Point

HP
https://www.instagram.com/mpchako/
SNS
https://www.instagram.com/meltingpoint_bluedoor/
住所
⼤阪市中央区南船場2-2-28順慶ビル206
備考
Facebook: https://www.facebook.com/glassbeadsmeltingpoint/
※ご来店時は営業日・営業時間をSNSにてお確かめください。
※取材時点の情報です

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