【東京・青山/ ニッティングバード東京店】人気ショップが待望の常設店として開店！工業糸を手芸用糸に再生したパイオニア

人気ショップのニッティングバードさんが、東京・青山に常設店をオープンしました！

拠点とされている関西でも常設店はなく年に数回アトリエを解放される程度だったため、それ以外の期間や関西以外の地域に住んでいる場合、オンラインショップやPOPUPショプでしか直接見る機会がありませんでした。

そこでユーザーさんからの熱い声に応える形で今回初の常設店の開店となったそうです。

今でこそ工業糸を手芸用に引き揃えて販売されているお店はいくつかありますが、ニッティングバードさんでは10年ほど前から「既製品の余り糸を手芸用に活かせないか」と考えられた結果「引き揃えて太さを出す」と言う方法に行き着いたそうです。

2016年の春頃から販売されているそうですが、引き揃える機能を持った機械がなかったため、機械の改良から行なったそうです。

ただ単純に引き揃えればいいと言うわけではなく、編みやすいように引き揃える素材の組み合わせを試行錯誤されて今があるとのことでした。

今でも改良を続けられていて、最近ではニッターさんが購入時に参考になるように糸長もタグに記載されるようになったそうです。

糸の生産者さんや環境に優しいだけでなく、ニッターのことも考えていただけているのがありがたいですね。

引き揃えの一期一会糸は小巻のアソートセットもあったので、複数の種類を少量ずつ欲しいと言う場合にはこちらのセットも良さそうです。

ニッティングバードさんでは、工業糸の残糸だけでなくオリジナル糸も販売されています。

ウールやシルクを使った使いやすい糸を作られているのですが、その中に高度な技術が使われている糸もあります。

そのうちの1つが「やっぱり」です。

これは心臓の血管のバイパスを作ったり金属繊維を編んで車の部品を作る時の技術を使って2重構造にしているそうです。

2重になっている分、太さもしっかり出るのでざくざく編めて楽しそうです！

また、「あたかも」も本物の金属のような光沢感があって驚きでした。

一見、金属のようですが、触ると軽くて柔らかいのでとても編みやすそうでした。

この糸は厳格な基準を満たした商品しか認証されないエコテックス®︎スタンダード100を取得しているアレルギーフリーの商品だそうです。金属アレルギーがある方でも安心して使えるのがとてもいいですね！

こういった高度な技術も一度途絶えてしまうと復活させるのが難しいため、手芸用の糸に活用することで継続させようと取り組まれているそうです。

店内の突き当たりの壁には工業残糸がずらっと置いてあります。

ここには使いやすそうな優しい色合いの糸や、

個性的な色合いの糸、

カシミヤやラクーン、ヤクなど獣毛が入ったリッチな肌触りの糸も扱われていました。

先ほどご紹介した「やっぱり」をつかったしじみバックやなどオリジナル糸を使ったキットも充実していました！

シルクモヘア「いつも」を使ったニット帽や、

マフラー・ショールなど、寒い冬に暖かく包んでくれるアイテムが作れるようです。

今回初めて店舗にお邪魔しましたが、お店の方がすごく親切にわかりやすく丁寧に説明していただけてとてもありがたかったです。

工業糸は手芸糸に比べて素材や太さが違うので不安なこともあるかと思いますが、そんな時に優しく相談に乗っていただけて安心して購入できます。

ぜひお近くへお越しの際は足を運んでみてください。