日本一のジュエリー職人が教える指輪製作|京都・宇治「SAIJO」森拓郎【後編】
- Hiyu
- MeTAS+編集部 オフィシャルライターのHiyu。彫金技術を使いながらジュエリー制作をしています。ハンドメイドのお店やオーナー様への取材、イベントの紹介などを行っています。
記事前半では、『日本一のジュエリー職人 森さん』についてご紹介しています。
今回の記事は”日本一のジュエリー職人”が教える指輪制作体験です。今回は、MeTAS+オフィシャルクリエイターの心音さん、LightのLingoさんに体験いただきました。
”日本一のジュエリー職人”が教える指輪製作
「SAIJO」では彫金教室を開いています。現在、体験会は行われていませんが、今回特別にシルバーリング製作体験をさせていただきました!
その様子をぜひご覧ください。
シルバーリングを作ってみよう!
今回は「シルバー」を使って指輪を使って作って行きます。
森さんの丁寧なレクチャーでスタート。ワクワクしますね!
サイズ決め
まずはサイズを決めます。リングゲージと言われるものを使い、指の大きさを決めて行きます。
よく見ると細かな番号が振られています。
どの指にするか悩む、、、
木槌と鉄の棒
サイズが決まればそのサイズに切り出し、木槌と芯金棒という鉄の棒を使って丸を形成していきます。
最初は完璧な丸ではなく両端を丸くしていきます!
なんだかピーナッツのような形になってしまいました。
丸い指輪になるのか、大丈夫か不安です…
両端を合わす
ピーナッツの形でも大丈夫でした(笑)
最終工程で綺麗な丸にしていくので、最初は金属の両端がピタッと合うようにして行きます!体を使って分かりやすくレクチャーしていただきました。
溶接
両端の隙間がなくなったら溶接材を使いリングをくっつけていきます。
火の作業は森さんと一緒に行います!
溶ける瞬間は本当に一瞬!
これが溶接材。小さいですね。これでも大きい方だと森さんはおっしゃっていました。
森さんは細かい溶接を数百箇所行いもっと小さな溶接材を使うそうです。
あっという間に溶接されます。
真円を出す
溶接が終えたら本格的に丸くしていきます。
芯金棒という鉄の棒に当てがい、隙間が生まれないように綺麗に丸くして行きます。
仕上げ
指輪をリューターという回転工具を使い、外側・側面、指を通す指馴染みという部分を綺麗に仕上げて行きます。
あと少し!
お二人とも、作業に入ると集中して時間もあっという間に過ぎてしまうと仰っていました。
ある程度磨けたら、回転工具に研磨剤をつけたものでさらに磨きます。
洗浄
超音波が出る洗浄機を使って、作業で出た粉や油を落とします。眼鏡屋さんでよくある機械ですね!
完成!
ピカピカの仕上げとマットな仕上げの二つが完成しました。
どちらも素敵に仕上がりです!
身につけるとさらにいいですね!
今回は少し工程を省きながらでしたが1時間少しで出来上がりました。
日本一の技術が間近で学べます
いかがでしょうか。
シンプルな指輪一つ制作するだけでも何工程もあり、様々な箇所に技術が込められているのだと感じました。
本来、SAIJOの彫金教室では金属の塊から作りたいサイズを計算しゆっくり何日もかけて指輪を制作し、「金属を削る姿勢」から教えているとのこと。まずは彫金の初歩「削り」や「やすりがけ」にはじまり、銅板を切る練習、シルバーでの甲丸リング製作などの技術をおよそ6ヶ月かけて習得されるそうです。
『金属を削る姿勢、力の掛け方から教わることは、正直に申し上げるとあまり面白くない』と森さんはおっしゃっていました。
『しかし、この工程で「直線を直線と捉える審美眼」を養うことで、一流の職人へと歩みを進める基礎を学んでいただきたい』という、森さんの考えがあるそうです。
彫金教室を卒業した後もあの基礎があったからと自信を持って作れますね!
ぜひ気になった方は日本一に輝かれた森さん直々のレクチャーを受けに足を運んでみてくださいね!
お店に訪れる際や教室見学は完全予約制とのことですので事前ご連絡をお忘れなく。
店舗情報
SAIJO
- 営業時間
- 完全予約制(不定休) スクール 月・火・水
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- JR奈良線 宇治駅より徒歩3分
- 住所
- 〒 611-0021 京都府宇治市 宇治若森31-5 宇治タイセイビル3B
- 備考
- ※営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店の前にHPをご覧ください。
※取材時点の情報です
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