接着芯不要!自分でデニム(ジーンズ)の破れを修理する方法
今回は、裂けたり、穴があいたりしたデニム(ジーンズ)を、自分で修理する方法を紹介します。
「かぎ裂き」の修理①下準備
まずは、引っ掛けてできた「かぎ裂き」の修理方法を紹介していきます。
裂けた部分の裏に、少し大きめにカットした薄い布を当てます。
お家にある一番薄い生地にしてくださいね。
接着芯などは不要で、ストッキングでも大丈夫です。
下糸の準備をします。
デニムの色に合わせて、2~3色の糸を使いましょう。
細めで光沢のない綿の糸がおすすめです。
2色をまとめて、ボビンに手で巻いていきます。
下糸に2~3色使うことで、縫ったときになじみやすくなりますよ。
巻き終わったら、通常通りにミシンにボビンをセットしましょう。
次に、上糸をセットします。
ボビンに巻いた糸の一番明るいものをセットしてください。
上糸は、ミシンの手順に従ってかけましょう。
「かぎ裂き」の修理②ミシンの設定
ミシンの設定を行ったら、準備完了です。
縫い目を1.4~2.0mmに設定しましょう。
今回は、2.0mmで縫います。
「かぎ裂き」の修理③裏地を固定する
まずは裏側からデニムの目に沿って、縦方向に裏地の左端を縫います。
縫い付けることで、生地がピンと張って傷部分をきれいに縫うことができます。
「かぎ裂き」の修理④傷を埋めていく
裂けた部分を縫っていきましょう。
自然に仕上げるために、縦横どちらかの向きだけ縫うのがコツです。
今回は、縦にのみ縫う作業を繰り返して、傷を埋めていきます。
少し根気がいる作業ですね。
表から見ると、埋まりだしているのがわかります。
繰り返すことで、傷が目立たなくなっていきますよ。
埋まってきたら、もう1辺の傷を縫います。
「かぎ裂き」の修理⑤片辺を折り返し縫い
折り返し縫いを使って、縫い合わせます。
表側から縫ってください。
余分な裏地を切り取ります。
「かぎ裂き」の修理⑥紙やすりをかける
デニムの目に沿って紙やすりを軽くかけたら、完成です!
穴あきデニムの修理で用意するもの
続いて、穴あきデニムの修理の仕方です。
布を継ぐ方法では見栄えしないため、ダメージジーンズ風に仕上げます。
用意するものは、以下の通りです。
- 薄い生地の端布(ストッキングなど)
- 生成り色の糸(#30など)
- クシ
- クリアファイル
- 細めのミシン糸(2~3色)
穴あきデニムの修理①ミシンの下準備
ミシンのセットは「かぎ裂き」と同じです。
下糸は手巻きした2~3色のボビンを、上糸は下糸に使用した一番明るい糸をセットしましょう。
穴あきデニムの修理②クリアファイルの準備
ここでクリアファイルの出番です。
穴の倍ほどのサイズに、クリアファイルを切り出します。
クリアファイルの中央と穴が重なるように置き、穴より少し幅広くなるように三つ折りにしましょう。
折り目はしっかりつけてくださいね。
穴あきデニムの修理③糸の束を作る
ファイルに生成り色の糸を巻き付けていきます。
この糸でダメージ感を演出するので、デニムに合う白っぽい色を選んでください。
生成りがおすすめです。
穴と同じ幅になるまで、ひたすら巻き付けていきます。
画像のように、クリアファイルが糸の張力で曲がりますが大丈夫ですよ。
穴と同じ幅になったら、糸の束を縫い付けます。
デニムを裏返し、穴に糸の束を置きます。
右側から縫うため、ファイルの右を押さえて、たわんだ部分を左に寄せます。
右端ギリギリをゆっくり縫いましょう。
極力クリアファイルは縫わないようにしてほしいですが、もし縫ってしまっても大丈夫です。
縫い終わりに返し縫いをしてくださいね。
右端が縫えました。
穴あきデニムの修理④クリアファイルを取り除く
クリアファイルを立てて、抜き取ります。
ファイルも縫い込まれている場合は、ハサミで切り取ってください。
縫い込まれた部分は、少し残しても構いません。
クシで糸をきれいに整えます。
穴あきデニムの修理⑤裏側から縫い合わせる
ストッキングなど薄い生地の端布を乗せて、この上を布目に沿って縫っていきます。
右端を縫っていきます。
布目方向からのみ縫ってください。
左端も縫い合わせます。
表から見ると、画像のようになります。
糸の束とデニム生地がなじむように、両端を縫い合わせてください。
画像のように、充分になじみました。
穴あきデニムの修理⑥紙やすりをかける
余計な裏地をカットします。
表に返し、紙やすりをかけて整えます。
大きな穴がダメージ風に変身しました!
ビフォー・アフター
家庭用ミシンでも、デニムの補修ができました!
【おまけ】デニムの裾上げ方法
デニムは裾上げも家庭用ミシンで可能ですが、縫い方やコツがあります。
まず、ミシンの針を替えましょう。
デニム専用針16番を使います。
デニム専用針は10番~18番までありますが、一般的なステッチをきれいに縫うには、デニム専用針16番がベストです。
次に糸を替えます。
ステッチとして表に出るので、下糸はデニム用の太い糸にしましょう。
上糸は通常の#60ミシン糸です。
上糸は通常のミシン糸を使うことで、糸が団子になったり切れたりするトラブルが少なく縫えますよ。
裾上げの始めは返し縫いをせず、一周してから返し縫いをします。
少しずつ縫っていくときれいに縫えますよ。
一周したらスタートの縫い目に重なるように縫いましょう。
重なったら、返し縫いをして完了です。
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