本を作る #5|お菓子箱のような本の完成

手づくり本屋 こころあそび
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こんにちは、手づくり本屋こころあそびです。

 

1月からはじめてみた「1冊の本ができるまでをのんびりお送りするシリーズ」、ついに今回で完結です!

先週のバウムクーヘンの穴からのぞく最後の詩で、すべてのページができあがりました。

 

今週は、できたページを綴じて本に仕上げていきます。

奥付には紙の名前を

本には、最後に奥付という、著者や発行日が載っているページがあります。

わたしはこの奥付を見るのがとても好きで、本を開いたらまずそこを見てしまうくらい。

 

装丁はやっぱりあの人だったんだ!とか、こういう製本会社があるのか~など、本を作るのに関わった人たちのことを想像すると胸が高鳴ります。

それを言うと、奥付にはもっと情報を載せてほしいなと思ったりもします。

いつから作り始めて、どの紙とどの紙で迷ったとか、ここで全修正が入ったとか、そういう歴史年表みたいなのも1冊ずつにあったらいいのに!

 

そんな熱い思いもあり、今回作った「スイーツボックス」の奥付には、使った紙の名前も載せてみました。

本を糸で綴じる

さて、中身ができあがったので本を綴じていくのですが、和綴じは素敵だけど何度やっても覚えられません。

のりで綴じるのはなんとなく不安で、最終的に表紙でくるむけどせっかくなので糸で綴じたい。

 

綴じ方のHow to本は開かずに、自己流ですがやってみます。

まずは目打ちで4か所穴をあけました。

そして糸を通した針でその穴を下から上へ、上から下へといろいろやって、横にもやって、いろいろくりかえしていきます。

糸が短くなったら継ぎ足してまたなみなみ縫い、目打ちで開けた穴のラインがすべて糸の線でつながるころ、しっかり綴じることができました。

これが気負わない自己流の綴じ方です。

表紙を作る

さて、このシリーズは壁紙にタイトルを印字したい!からはじまりました。

無事に印刷できた壁紙を、実際の表紙にしていきます。

壁紙の裏に紙を2枚はって、それを包むように四辺を折り込む作業。

いつものはさみと紙用のりを使います。

 

表紙にはちょっとした細工をしたのですが、それはまた出来上がりの写真で。

 

見返しを貼る

表紙ができたら、本文との橋渡しとなる見返しを貼ります。

見返しには、「ファーストヴィンテージ」という味のあるお気に入りの紙を使いました。

A4を縦半分にカットしたら、表側と裏側の見返しがちょうど1枚ずつ作れました。

こういうシンデレラフィットは、無駄がなくてとても嬉しい瞬間です。

見返しと本文を貼り合わせたら…完成!

奥付には載せきれなかった、表紙と見返しの紙の説明を最初の開いたところに。

表紙はわたしの部屋の壁紙だったのです。

「スイーツボックス」というプレゼント

表紙には赤い毛糸でプレゼントのようにリボンをかけました。

「スイーツボックス」という詩集が、そのままお菓子箱になったイメージです。

 

バウムクーヘンの丸がとびだしているところも、お気に入りのデザインになりました。

ちょうどもうすぐバレンタインデーなので、良い本ができたなあとにんまりしています。

 

PROFILE

手づくり本屋 こころあそび
おみやげの包み紙や古着など、身近な素材でちいさな本を作っています。大学時代に新風舎出版賞で大賞、詩画集「かくれんぼみち」出版。もっと気軽にいろいろな本を作りたいと、2009年「こころあそび」をはじめました。3人のこどもが寝たあとが、至福の制作タイム(&おやつコーヒータイム)。毎週月曜日に投稿予定です。
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