con tutti 永藤さんが「手づくり」を通して伝える癒しと楽しさ

MeTAS+編集部
さらに表示

con tuttiオーナー・永藤章子さんにインタビュー

con tutti(コントゥッティ)は、永藤章子さんが兵庫県・加東市で運営するものづくりのためのコワーキングスペースです。ワークショップや商品の販売、ものづくりのための場と道具の提供など、多岐にわたる活動が行われています。

永藤さんにアップサイクル作品へのこだわりや、活動の背景について伺いました。

「みんなで」楽しむものづくりの場

お店の名前con tutti(コントゥッティ)はイタリア語で「みんなで」という意味があるそうです。そして、その名の通り、永藤さんは引き取った資材を使って、みんなで楽しめるワークショップを提供しています。アップサイクル商品の製作・販売や1時間から使えるものづくりスペースの提供もされています。

廃材に新しい命を吹き込む

ワークスペースには、不要になった様々な資材が作家さんから提供されています。ワークショップや製作をする時に使わなかった廃材を活用し、新たな作品を生み出すために使われます。

捨てられるものに新しい命を吹き込むことによって、“罪庫”から“財庫”へ捉え方が変わると永藤さんはいいます。また、「使ってあげるよ。」と引き受けることで、「買ったのに使わなかった。」という作家さんの罪悪感が喜びに変わります。

資材の活用によって、作家さんとお客さん、そしてオーナーの永藤さんの嬉しい気持ちの循環が生まれているのです。

永藤さんのアイデアの源は?

永藤さんが大切にしているのは「アップサイクル」の考え方です。これは余った資材や使わなくなったものを使って、新しい作品を生み出すアプローチです。

「たとえば、傘やったら傘って思わないこと。」と永藤さんはいいます。通常の使い方にとどまらない奇想天外な考え方がデザインの種になっています。ちょっとひねくれた視点から目の前にあるものを捉え、新たな付加価値をものに与えるのが永藤さんのスタイルです。

活動をはじめたきっかけ

神戸に住んでいた時に阪神・淡路大震災を経験した永藤さんは、被害の大きい地域の避難所で生活をしていました。何も整っていない環境の中で、避難所で出会った方から「ものを作り続けろ。」という指令を受けたそうです。必要に応じてものを作り、手を動かす経験が永藤さんの考え方に大きな影響を与えました。

企業での勤務やマルシェへの出店を経て、コロナ禍をきっかけにcon tuttiをオープンしました。

お客さんとのおしゃべりを大切にする理由

con tuttiのお店は、商品やワークショップだけではなく、お客さんの「癒し」の場にもなっています。

永藤さんはお客さんの相談にも乗ることもあるそうです。その理由は、まずは気持ちを整えて、ものづくりしてほしいから。楽しい気持ちがぎゅっと詰まった作品をつくるために、お客さんとの会話も大切にされています。

「みんなのお母さんでいいかな!」という言葉と最高の笑顔でインタビューを締めくくってくださいました。

インタビューの終わりに

オーナーさんの人柄がつくる温かい場で、心のままに手を動かす。con tuttiは、つくる楽しさと生まれ変わらせる喜びを体験できる創造空間です。永藤さんの明るさと「みんなでものづくりを楽しみたい!」という思いが溢れたインタビューでした。

Instagramの発信にも捨てられるものの寿命を延ばす楽しいアイデアが溢れています。ものづくりのヒントが見つかるかもしれません。ぜひ、覗いてみてくださいね。

con tutti(コントゥッティ)の情報

ショップ情報

【店名】

con tutti(コントゥッティ)

【住所】

〒673-1431 兵庫県加東市社1738-13

【ホームページ】

https://con-tutti.mystrikngly.com/

【公式LINE】

https://lin.ee/o3LcZYN

【Instagram】

https://www.instagram.com/con.tutti_kato/

 

マップ

PROFILE

MeTAS+編集部
MeTAS+編集部です。MeTAS+FILMでは、アーティストやクリエイターの世界観やハンドメイドの最新情報を動画で発信しています。
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube

関連記事

PICK UP

ミタス編集部がおすすめするピックアップ記事

RANKING

ハンドメイドの人気記事