ものづくりの仕組みと、伝え方について

OUGI Leathers
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クラウドファンディングを終えて感じたこと

2025年8月から9月にかけて実施したクラウドファンディングを通して、少し感じたことを書いてみました。
この経験は、ものづくりの在り方や、伝え方について改めて考える機会にもなりました。

クラウドファンディングに挑戦して感じたのは、価値の伝え方と広告の扱いです。
根拠を伴う説明には慎重さが求められる一方で、根拠のいらない“心地よいコピー”はSNSなどで拡散されやすく、結果として推されやすい。私は設計の意図や構造の仕組みを、できるだけ事実として伝えたいと考えています。

マクアケの広告についても、実際に運営してみていくつか感じたことがあります。初動でうまくいかなかった場合、露出を増やすための追加費用のハードルが高く、結果的にリスクを大きく感じました。
また、自分でInstagram広告を出す場合も、誘導先は自分のサイトではなく販売手数料の発生するマクアケのページです。結果が出なかった場合、その費用はすべて実行者側の負担になります。

マクアケの仕組み上「売れなければ成立しない」という構造は理解しています。
仕組みとして気持ちはわからなくもないですが、「誰のための場所なのか」を考えさせられる部分もありました。


それも含めて良い経験でした。短期の盛り上がりより、構造に裏付けのある設計と、長く使う道具としての価値を淡々と示して選んでいただきたいと思っています。

2112 製作記録

ここからは、今回「2112」を選んでくださった方に向けて製作の様子を記録したブログです。
設計の考え方や構造の工夫も含めて書いていますので、よければご覧ください。

2112 製作記録

2112製作記録 #1|革の準備と漉き

2112製作記録 #2|接着と床面処理

2112製作記録 #3|型紙転写と手断ち

2112製作記録 #4|コバ処理と菱目打ち

2112製作記録 #5|手縫い

2112製作記録 #6|仕上げと最終確認

この一連の記事では、革の準備から最終仕上げまでの全工程を記録しています。
「形になるまでの過程を見せること」もまた、ものづくりの一部だと考えています。
構造の工夫や工程の意味を通じて、2112がどのように作られているかを感じていただけたら幸いです。

PROFILE

OUGI Leathers
大阪市西区新町でオリジナルレザーアイテムの製作販売、オーダーメイドの製作をしています。
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