ポケットに、詩集ひとつぶ|福豆文庫
こんにちは、手づくり本屋こころあそびです。
みなさんはどんな秋をお過ごしでしょうか。
わたしは読書の秋!のはずが
©烽火書房 「世界の紙を巡る旅」 浪江由唯 著
本と、お菓子と、コーヒーと。
こどもが寝たあとのまったりタイムは、つい、読書のお供のほうがすすんでしまいます。
この「世界の紙を巡る旅」も、かれこれ1年以上、読んでいる途中。
読み終わるのがもったいない気持ちもあるので、のんびりでも、まあ良し。
本は読むより、作るほうが好きです。
作っている本の中で、ずっと作り続けているシリーズがあります。
それが「福豆文庫」。
こころあそびのはじまりにもなった、手のひらサイズの詩集です。
今回はこの福豆文庫にこめた思いを、書いていきたいと思います。
きっかけは詩集出版
コンテストで受賞し、詩集出版の夢がかなった2006年。
イラストレーターさんが絵をかいてくださり、編集者さんとたくさん話し合いをしながら出来上がった一冊。
後にも先にも、こんなに素敵な本はわたしにはもう出版できないだろう、と思えるような詩集になりました。
自分ひとりでは到底できないこと。
それはそれで、本当にありがたく、すばらしい経験だったのです。が。
もっと気軽に、自分の手で本を作っていきたい。
そんな思いが、ぽつぽつと浮かんできたのです。
ハンカチのように、誰もが胸ポケットにしのばせておけるような、かわいい豆本がたくさんあったらいいな。
じゃあ、どんな豆本にする?
ミニチュアのような豆本は、自分の詩をのせるには少し小さい。
作り方も複雑で、わたしには制作が負担になるかもしれない。
いろんな作り方の本を読んで、自分流にアレンジしたりして、試行錯誤を続けました。
そして2009年。表紙を布にした、豆本というには少し大きめの本に着地。
「福豆文庫」と名付け、書き溜めてきた詩をどんどん形にしていきました。
年を重ねていく福豆文庫
スイーツ、虫、文具、ドレミ、春夏秋冬・・・さまざまなテーマで、どんな人にも贈りたい本が見つかるように。
現在37種類あり、その数は自分の歳と同じになりました。
それぞれの本にも、それぞれの思いがこもっていて・・・それはまた、おいおいに。
これからの福豆文庫は、自分が1つ年を重ねるごとに1種類の新刊を作っていくこと。
100歳で100種を目標にしています。
はたして100歳まで生きられるのか、100種まで作ることができるのか、わくわく、どきどき。
“誰かに贈りたくなる本”になりたい
新婚さんには料理本、スポーツをやっている人にはトレーニング本、音楽が好きな人には楽譜・・・などなど。
誰かへのプレゼントを探すとき、本屋さんへいけば必ず「これがいいかも」という本が見つかります。
どんな人への贈り物も見つかる、そんな本屋になれたらいいなと思いながら、制作を続けています。
PROFILE
関連記事
PICK UP
ミタス編集部がおすすめするピックアップ記事
RANKING
ハンドメイドの人気記事