廃漁網のテキスタイル|Re本 あわ
こんにちは、手づくり本屋こころあそびです。
今年のRe本(りぼーん)第三弾、「あわ」が先日できあがりました。
Re本とは、捨てられそうになっているものを本に生まれ変わらせるシリーズ。
革の端材を活かした「かわ」と、スポンジの端材を活かした「ふわ」は、先日こちらのブログでも紹介させていただきました。
三冊ならべると・・・
なかなか良いシリーズ感!
それぞれの素材が生まれ変わった姿に、にんまりしてしまいます。
Re本「あわ」の素材は
今回の素材は、廃漁網をリサイクルして作られたテキスタイル。
この廃漁網というのは、海洋プラスチックごみの中でも大きな割合を占めているそう。
ナイロン再生樹脂へ加工され、高級感のあるツイル生地に織り上げられています。
あまり触ったことのないような、パリッとした、そして海を思い出すような深いブルー。
この生地を使って本を作りたいと思い、漁網が海でみていただろう「あわ」をテーマに一編の詩を書きました。
詩は阿波和紙に
その詩をどんな紙にのせようかと考えたとき、思いついたのが阿波(あわ)和紙でした。
豆本を作るときにも何度か使用したことがある阿波和紙。
いろいろな模様や透かしもある和紙で、これにブルーのインクで印刷したら素敵かも、と思いました。
あわをちりばめて
正方形の阿波和紙に詩を印刷し、廃漁網のテキスタイルに貼ります。
そこにあわのモチーフがほしいなと思い、水のりをたらしてみました。
しかし、一晩おくとぷっくり感がなくなりぺったんこに。
どうしようかと考え、キャンディーカラーデコペンというものを試しに使ってみると、うん、いい感じ!
ちなみに、小さい頃よくやった「クリアファイルに水のりを固めるやつ」もやってみました。
けっこういい感じのあわ感が出たのですが、もう少しぷっくり感が欲しくて、こちらは却下に。
表紙の文字は
最後に、表紙の文字はお湯にとかして使うプラスチックねんど「おゆプラ」で作りました。
今書いていて気づきましたが、プラスチックを再利用して作られた布に、またプラスチックを重ねてしまいましたね・・・。
ともあれ、題字にも海のような透明感を出すことができて満足。
めくると「さらっ」という音がして、波の音にも聞こえます。
本になった漁網も、漁網だった頃のことを少し思い出しているかもしれません。
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