ヨーロッパのヴィンテージビーズに思いを馳せて

Orange Pekoe
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暑中お見舞い申し上げます

今年も暑い夏になっていますね。
暑さが苦手な私は、秋が待ち遠しい毎日です。

身近な生活の中で、環境について危険を感じることが増えています。
微々たることではあっても、環境のためにできることはしていきたいな、と思っています。

さて、今回はちょっと個性的な素材を使った作品をご紹介したいと思います。

こちらは最近つくった新しいモチーフに、
ヴィンテージなどのビーズを合わせてネックレスにしたものです。

モチーフのデザインを決めるのにも、かなり手間と時間をかけましたが、
それをどのようにしてアクセサリーに仕立てるのかも、悩みに悩みました。

ビーズは、出会ったときに気に入ったものを、
とりあえずストックとして入手しておくことが多いので、
ここで使用したビーズも、後で思い立って組み合わせました。

パズルのようにぴったりとはまる組み合わせが見つかったときは、本当にうれしくて、
そのようなことを体験できるのも、ものづくりの大きな楽しみです。

こちらの作品のレース部分は、
上でご紹介した3色のレースに変化を加えて、
編みこむビーズを増やしたり、全体を一回り大きくしたりしたものです。

レース部分が出来上がったときは、
そこからの進め方が思い浮かばず、しばらく放置していました。

その後、思い出したのが、フランスの蚤の市で見つけたこちらのビーズです。
ワイヤーで装飾され、小さなビーズもついて、2個セットになっていたので、
このままイヤリングかピアスに仕立てられて、使われていたのかもしれません。

気に入ってお迎えしたものの、なかなか活かしかたが思い浮かばないまま、
大切に保管していました。

ビーズ自体に装飾があると使いにくなぁ、と思っていましたが、
ビーズをたくさん入れたレースに合わせると、バランスのとれたペンダントトップになりました。

こちらのピアスの一番上に使ったビジューも、
どんなふうに使えばよいか、長い間思案していました。

海外のディーラーから取り寄せたたくさんの素敵なビーズを販売されている方からお迎えしたものです。
1940~1950年代にチェコ、ドイツ、オーストリアのいずれかの国で作られたもので、在庫はなく、今後の入手についても不明とのことです。

どんなところでどんな人の手でどうやってつくられ、
私の手元に来るまでに、どんな旅をしてきたんだろう、なんて考えていると、
模様のかすれや、角の部分のちいさな欠けも、愛おしく感じられるほどです。

そしてこちらの時計柄のヴィンテージ ビーズは、このブローチの発想のもとになりました。

レース編みのお花や、たくさんの種類のビーズの縫い付け、全体のバランスなど、
このビーズを活かしたいという気持ちに後押しされて、仕上げました。

ちなみに、ハンドメイドを始めた頃は、
ヴィンテージ素材にはほとんど興味がなかったのですが、
いろいろな素材に出会っていく間に、その魅力に引き付けられるようになりました。

素敵な素材は、作品自体の価値を高めてくれるだけでなく、
作るためのイメージや、パワーさえも与えてくれています。

PROFILE

Orange Pekoe

子どもの頃から手芸やクラフトが大好きで、今もずっと続いています。
2012年のある日、近くの小さな書店でふと手に取ったタティングレースの本をきっかけに、アクセサリー制作を始めました。
それ以来、タティングレースが生活を大きく広げてくれています。

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