レースの魅力
知りたい気持ちから
タティングレースの正確な起源は定かではないようですが、
17~19世紀頃のヨーロッパで流行していたいろいろなレースのうちの一種であることは、
当時の絵画などからもわかるそうです。
作品づくりをしていくうちに、
レースの魅力をもっと知りたいという漠然とした気持ちがありました。
2019年の秋に、「フランス蚤の市ツアー」の企画を知って、
アンティークレースなどにも出会えるかも、という淡い期待が唐突にわき、
思い切って参加してみることに・・
「フランスの蚤の市」を楽しみに、急遽、ほんの少しだけフランス語を覚えて、
どきどきしながら慣れない旅路につきました。
レアなツアー中、パリ観光も1日だけあり、エッフェル塔は下から仰ぎました。
そこで初めて見た「巨大な美しい鉄塔」には、繊細なレース模様のような飾りがあり、
レースの魅力とつながっていると感じました。
当時、世界一の高さを誇った塔には、こんな繊細さも兼ね備わっていたのですね。
実際に「レースでできた美しいキリン」と表現した
有名な詩人もいるとか・・
フランスの古い建物もとても魅力的で、
レースのようなアイアンの窓飾りが
素敵な街並みの雰囲気を醸し出していることに気づきました。
窓飾りがない建物を想像すると、その役割がよくわかります。
エッフェル塔と同様に、
機能性とデザイン性の両方に徹底的にこだわる当時の技術と文化、
そして、それらが引き継がれていることに、とても憧れます。
(ちなみに、この時期は感染症の出現前でしたので、
数か月後の事態を予期することもなく、楽しむことができたのです)
モンパルナスに立ち寄った時、
古くからある名店でフランスの郷土料理、そば粉のガレットをいただきました。
そういえば、ガレットもレースみたいですね。
そのお店のランププシェードは、素敵なレースでできていました。
蚤の市などではアンティークレースやお土産品になったタティングレースの小物にも
出会うことができました。
それらはまたの機会にご紹介できれば、と思っています。
さて、そんなレースの魅力を作品にどんなふうに表していくのか、
フランスでの貴重な思い出に時折ひたりつつ、
試行錯誤する日々です。
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