【神奈川・横浜市 / ニチニチ元町店】おしゃれな街にある落ち着いたハンドメイド雑貨店
- こと
- 片付けコラムニストとして活動しています。エコクラフトやビーズアクセサリーなどのハンドメイドが趣味。
横浜の流行の発信地「横浜元町商店街」。山下公園や横浜山手西洋館からも近く、観光地としても有名です。
そんな元町商店街の代官坂にハンドメイド雑貨とアクセサリーの店「ニチニチ元町店」さんはあります。店内には作家さんの個性あふれる素敵な作品が並べられており、見ているだけでワクワクが止まりません。
今回は、地元民も観光客もふと立ち寄ってみたくなるおしゃれなお店「ニチニチ元町店」さんにお邪魔して、お話を伺ってきました。
新しい作品を生み出し続ける8人の作家さんたち
お店にいらしたのは、オーナーの田村さん(左)と2024年2月から店長になる𠮷田さん(右)。
田村さんはもともと東京・自由が丘にある小箱のハンドメイドショップでマネージメントのお仕事をされていたそうです。
𠮷田さんはご自身でも作家として活動し、お店にガラスの作品を置いています。
このお店がオープンしたのは、2020年10月のこと。田村さんにお店をオープンされた経緯をお聞きしました。
「自由が丘のショップでは、350人前後のハンドメイド作家さんに販売促進のアドバイスやディスプレイの提案などをしていました。そんなときに元町の物件を紹介され、ハンドメイドのお店を開くことになったんです。そこで、お店をオープンする際に、知り合った仲間のうち一緒にやりたいなと思った方に、声をかけて作品をお願いしています」
現在、常設の作家さんは8人。ガラスや彫金、手刺繍のアクセサリーやポストカードなど、どの作家さんも『一点もの』であることにこだわりを持っています。彼らは常に新作をつくり続けることができ、新しいデザインを生み出せるため、依頼しているそうです。
また、月に一度ポップアップイベントを開催し、普段とは違った作品を紹介しています。
お客様のニーズに合ったオリジナル作品を依頼
ハンドメイドの委託販売と聞くと、作家さんが自由につくっているイメージがあるかもしれませんが、「ニチニチ元町店」さんでは『一点もの』を意識してオーダーしているのだそう。
「お店に置いているのは、雑貨が半分、アクセサリーが半分。委託販売といっても、お店でセレクトしているものが多いんです。お店に合うデザインをこちらからお伝えしてつくっていただいています。あるいは、作家さんの作品のなかから、お店に合うものだけを選ばせていただくこともあります」と田村さん。
どんな作品を置いているのかを聞いてみました。
「横浜元町は大人の街というイメージがあったので、シックでクラシカルなデザインのものがお好きな方が多いのかなと思っていました。ところが、実際にお店をやってみると、意外とかわいいものがお好きな方が多くて…。お客様のニーズに気づいてからは、色ならピンクや黄色、デザインならお花といった感じで、大人でも使えるけれどもかわいいものを仕入れるようになりました」
もうひとつ大切にしているのは季節感。
季節のイベントに敏感なお客様が多いため、12月はクリスマスや雪、2月のバレンタイン前はハートのモチーフ、夏は海やバカンスをイメージした作品を依頼しているといいます。
作家さん同士も仲良し
ニチニチ元町店の常設作家さんはとても仲良しとのこと。納品の際には、元町で一緒にランチをしながら、新作について話すこともあるのだそう。お店のコンセプトを知っているだけに、感性が近いのかもしれませんね。
実は取材中、作家さんの1人がオージーフラワーを使ったクリスマスオーナメントの納品に訪れました。田村さんと親しそうに話しており、その場で作品を見せていただくことに。
あまりに素敵な作品だったので、作家さんの目の前で思わず購入してしまいました。
「作家さんの納品時に来られたお客様が、すぐに購入されることもよくあるんです。作品との出会いは、本当に一期一会だと思います」と田村さんは話します。
女性だけでなく男性のお客様にも喜んでもらえる店づくり
お客様は、20〜40代の女性や元町に住むマダムが多いとのこと。しかし、今後は男性にも喜んでもらえるような作品も増やしていきたいといいます。
その理由を伺ってみました。
「元町という土地柄、カップルやご夫婦で来店されるお客様も多くいらっしゃいます。ですが、どうしても男性は、女性が嬉しそうに選んでいる姿を見ているだけのことが多いです。やはり男性のお客様にも楽しんでいただきたいので、今後はステーショナリーやレザーの作品、男性でもお使いいただけるようなユニセックスな感じの作品も扱っていく予定です。女性のお客様にも男性へのギフトとして喜んでいただけるのではないかと思います」と田村さん。
2024年1月には、新しいチャレンジに向けてお店を閉め、2月以降にリニューアルオープンするそうです。また、リニューアル後は、お店の近くにある創業150年を迎えた「宮崎生花店」のスペースを借りて、ギャラリーも兼ねた飲食を展開する予定だといいます。
「ニチニチ元町店内だと、スペースの都合上、ワークショップができませんでした。ですが、今後お借りするスペースは広いので、飲食だけでなくハンドメイドのワークショップやイベントもやっていければいいなと思っています」と話しています。
お客様のためにワクワクするようなお店づくりを考えている「ニチニチ元町店」さん。リニューアル後にどのような進化があるのか、とても楽しみですね。
店舗情報
ニチニチ元町店
- 営業時間
- 12:00〜17:00
- 定休日
- 月曜、火曜
- アクセス
- みなとみらい線元町中華街駅より徒歩5分、JR根岸線石川町駅より徒歩11分
- 住所
- 〒231-0861 神奈川県横浜市中区元町1-73-17
- 備考
- ※取材時点の情報です
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