【神奈川・藤沢市 / DAISY’S DELI】ハンドメイド作家の想いを大切にした人気雑貨店

藤沢駅から小田急線で1駅先に位置する藤沢本町にあるハンドメイド雑貨店が「DAISY’S DELI（デイジーズ・デリ）」です。

お店ではハンドメイド作品を委託販売しており、深夜のインスタライブによる販売会が人気を集めています。店内には、センス抜群のハンドメイドのアクセサリーやファッション・インテリア雑貨などがズラリ！

今回は、DAISY’S DELIを営むお2人にお話を伺ってきました。ここでは、お店を紹介しながら、その魅力をお伝えします。

DAISY’S DELIを営むのは、けいこさん（左）とエデンさん（右）のお2人。

現在、けいこさんは絵本や詩集の制作、エデンさんはインテリアコーディネートを手がけています。

かつては、2人でさまざまなイベントに出店していたハンドメイド仲間でした。

仲の良いこの2人がお店をオープンしたのは2019年5月のこと。

「私たちは感性が似ており、好きなものがよく似ています。10年以上にわたる長い付き合いで築いた信頼もあり、昔からの夢だった雑貨屋を一緒に実現しようとこの店を開きました」と彼女たちは話します。

もともとDAISY’S DELIは、店舗を持たない月1回のイベント運営からスタートしました。

バレンタインにはチョコレートづくりを開催したり、冬のマーケットでは湯たんぽ屋さんをやったり。

そんななかで、とある空き店舗の物件を紹介されたのです。

「店舗を見に行ってみたら、窓から差し込む木漏れ日や建物の雰囲気に一目惚れしてしまったんです。すごく気に入って、ここでチャレンジしてみたいなと。もともとお店をやりたいと思っていたことや、すでにハンドメイド仲間がたくさんいたこともあり、素敵なハンドメイト作品を集めたお店にしようと決めました」とエデンさんは話します。

そんな2人が二人三脚でオープンさせたのがDAISY’S DELIなのです。

委託販売されている作家さんは、ポップアップも含めると30〜40人いるのだそう。クオリティの高い作品が多いと評判です。

その理由の一つは、けいこさんとエデンさんの世界観に合った「かわいい」と思えるものを集めているから。

作品がかぶらないように気をつけているため、それぞれの作家の個性が光る作品を並べているのがDAISY’S DELIの魅力のひとつといえるでしょう。

作家の想いが込められた個性的な作品を集めながらも、お店の雰囲気は変わりません。

統一感があるのは、お店のこだわりとして、ハンドメイド作品が引き立つような配置を考え、ディスプレイしているのが理由です。

どことなくレトロな雰囲気を漂わせる店内。懐かしい感じがしますよね。

新しい商品を並べるたびにディスプレイも変えているそうで、何度でも足を運びたくなります。

オープン当初は「大切な人に贈りたくなるギフト」をコンセプトにしているお店でした。ですが、ギフトの枠にとらわれず、オリジナルの世界観にあふれた、幅広いアーティストの作品を取り揃えています。

けいこさんは「私たちにできることはたくさんのお客様にハンドメイド作品を見てもらうことだなと思ったんです。流行にとらわれず、自分が本当に好きなものが見つけられるお店にしていきたいと思っています」と話してくれました。

DAISY’S DELIがオープンした翌年、コロナ禍に。

来店者が少なくなってしまったことがきっかけで、ネット販売を拡大し、インスタライブによる販売も始めました。

「Instagramでの発信のおかげで、むしろお客様は増えました。雰囲気が好きだと言って、足を運んでくださるようになったんです。神奈川のなかでも湘南方面は都心からは遠いのに、東京・埼玉・千葉からも来てくださり、本当にありがたいと思っています」とエデンさん。

けいこさんは「インスタライブを観てくださっているお客様同士、あるいはお客様と作家さんがお店で出会うこともあるんですよ。人と人とがつながる場に立ち会えるなんて、こんなに素敵なことはないですよね」とうれしそうに語ってくれました。

「ただインスタライブの通販には課題もあって…」と2人は口にします。

「どの販売方法がお客様や作家さんに喜ばれるか、作品を偏りなく紹介できるかを常に模索しているところです。通販でしか購入できない遠方の大切なお客様もいらっしゃいます。その方たちのためにも、私たちもさらに進化していかなければなりません。お客様にも作家さんにも、もっともっと満足していただけるお店にしていきたいですね」

常にお客様目線、作家さん目線で物事を考えている素敵なお2人でした。

今後も新しいことにチャレンジして、ますます素敵なお店になっていくことでしょう。