修理とメンテナンス
修理とメンテナンス
金具が取れたとの相談を頂きバッグを送っていただきました。
使って5年程でしょうか…はっきり覚えてませんがそのくらいだったと思います。
愛用して頂き、嬉しいです。
金具交換とメンテナンスをご依頼いただきました。
加えて、金具交換と革の裏の再処理とコバの再処理とオイルの補給を提案しました。
全てご了承して頂き処理をしました。
修理とメンテナンス完了
このような感じに仕上がりました。
お受け取りいただき、感謝のお言葉を聞けて嬉しかったです。
メンテナンスについて
タンニン鞣し(なめし)で作られた革製品のメンテナンスについて、感じる事を書いてみようと思います。
長くお使いして頂くために革は油分と水分が適度に必要です。
メンテナンスの頻度は?
どのような頻度が良いのでしょうか?と疑問になるかと思います。
細かいことを言えば、同じ革でも使う方の生活環境や使用頻度などでも変わってきます。
そして財布などよく手にするものは、手から補給されてメンテナンスがいらない事もあります。
先ずは半年に一度のペースで始めるのはいかがでしょうか?
お使いの革製品の状態を把握出来るようになるのが良いかと思います。
難しい事のように思えるかもしれませんが、触って乾燥しているか潤っているかを感じれるようになればよいのです。半年が経った革製品にオイルを入れてみてしっとり感が戻ればメンテナンスが必要だったことになり、塗っても変わらない場合は不要だったことになり、その判断が付きやすくなるという事です。
革用のクリームは?
こちらもどのような物を選べば良いのかわからないという疑問があるのではないでしょうか?
色々な物から選ぶには…
油分と水分とワックスと乳化剤の入ってる物を選ぶと良いと思います。
水分で潤いを油分で蓋をワックスで革の表面の保護で乳化剤はそれらが混ざり合うようにしています。
乳化剤が気になる方は天然の物を使ってるクリームを探すと良いです。
水にぬれた革が硬くなるのは、水分が油分を流してしまってから水分が乾燥して抜けて革に何もない状態になるという事です。このまま使うと革の繊維が動くときに繊維同士が擦れあい脆くなるという事です。
一応ですが革クリームも
水分多め、油分多め、ワックス多め、それらをバランス良くなどありますのでどのタイプの物なのか調べて購入するのが良いと思います。
ヌバックやスエードなど専用の物がある革はそちらをご利用ください。
革用クリームの使い方
革クリームの塗り方については購入すると使い方の説明があるのでその通りで良いかと思います。
薄く塗ってふき取るのですが少し浸透する時間を取った方が良いと思います。
自分のやり方ですが…
ブラシ①でホコリなどを払う
柔らかい布を濡らして良く絞ったものでやさしく拭く(革によっては省く)
オイルを指で薄塗りした後にブラシ②で均一になるようなイメージで満遍なくかける
10分~30分(夏と冬も気にして)置いてから柔らかい乾拭き用の布で目に見えない余分に塗ってる部分があるかもしれないのでやさしく乾拭きして仕上げています。
タンニン鞣しの革に艶を出して楽しみたい
これは趣味にする勢いになってきますが…
タンニン鞣しの革に艶を出して楽しむためには
頻繁にブラッシングすると良いと思います。
スムースな革でも鈍い艶があるのは細かい凹凸があるのですが、ブラッシングすることで
革の持つ可塑性で凹凸が寝て戻らなくなるのです。
グレ―ジングレザーはガラスで凹凸を無くした物になります。このように強制的に施したものより
こまめなブラッシングとクリームを頻繁に塗ることにより透き通るような艶がでます。
革クリームは月1、ブラッシングは週1程でクリームは薄塗り、ブラッシングはやさしくお願いします。
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