レザークラフトを習ってみたいと思ったら
私がレザークラフトを始めたきっかけ
私はあまり昔を覚えている方ではないのですが、レザークラフトを始めたのが2000年頃だったと思います。自分の使っていた財布を無くしてしまったのと革の端切れを見たのがきっかけとなります。
交番に紛失届を書きに行き、無くした財布の形や色を説明するときに
私「茶色っぽいというより綺麗な飴色の財布です。」
と説明しましたが、警察官の方があまり色を想像出来ず
警察官「このような色ですか?」
と、ご自身で使ってる茶色のコインケースを見せてもらいましたが
私「いいえ、そんな汚い色ではないです。」
と言ってしまったのはよく覚えています…すぐに謝罪しましたが、
思わず言ってしまうほど気に入っていた財布を無くしたショックが大きかったのです。
そして、端切れを手に入れて、とにかくレザークラフトを始めてみました。
2000年頃はネットもそこまで見ている方ではなく、情報も多くない状況でした。
参考になる物は、当時持っていた革の小物入れだったかと思います。
当時、手縫いは縫う前に予め穴を開けるということは知っていましたので、
縫い目の形状から菱形の物を使うのがわかり、釘をヤスリなどで削って作ってみたりしていました。当然ですがうまくいかないなど、苦労していました。
その後、ある工房で手伝いをしながら、縫い方とコバの仕上げ方を習いましたがかなり自分の中では勉強になりました。
これから習ってみたいと考えている方へ
2023年の今は、“レザークラフト”と検索すると色々な情報が出てきます。
ネット販売も多く、革や道具が手に入りやすくなっています。
そして、これから始めようと思ってる方、または、少し道具を揃えて作ってみている方
習った方が良いのかこのまま独学でよいのか?という想いがよぎったりしませんか?
独学でも良いと私は思います。
どういう手順で作りどのように仕上げるかは、ネットを見てもそれぞのやり方がありますので自分の納得のいくものが作れれば良いのです。
習うとどうなる?
現在教えている方は、それぞれ、製作している中で色々な問題にぶつかり、解決したり無理な物は避けるといったノウハウがあります。
それを習得するまでにとても時間がかかったこともあってでしょうが、一定の答えを出しているため、習うと回り道することなく到達できるというわけです。
私はですが、自分が今まで練り上げた物を伝えてその方が更に積み上げてまた伝えていく、という事が大切ではないかと思っています。
同じ物が出来るようになるのとは違います。力加減など数値のようにはっきり教えられない部分もあるので、自宅で習ったテクニックを自分に馴染ませるべく何度も作るのが必要です。
誰に習ったら良いの?
自分が良いなと思う作品を作っている方がやっている革教室に伺うのが良いと思います。
近くにあるからと最寄りに行ったりすると、思ったようにならない事もあるかもしれません。
どう教えてくれるか、どうしたいか、など話をしてみるのも大切かと思います。
どう習ったらよいの?
私は、テクニックから学んでいくと良いのかなと思います。
小物からバッグなどの大きなものまで色々なテクニックの組み合わせで作るため、そのように思います。例え自分に必要がないアイテムでも、習ったテクニックが自分の作りたい物に活かせるのではないでしょうか。
お題の中から好みの物を選択して作る所もあるみたいです。これは一見良いように見えて、作りたい物のみ作るわけで、テクニックが被ったりする物もあるかと思います。習いたいという思いと使える物を作りたいということは別にした方が良いと思います。
このことも、教えてもらう方としっかり話し合った方がよいかと思います。
生徒さんの作品です。
こちらのバッグは生徒さんの作品です。
長く通って頂いている方で、型紙の作り方とファスナーの作り方や縫い方の復習のために作りました。
最後に
もし習うならば、どのようにしたら伸びるのかと考えながら書いてみましたので参考なればと思います。
教室に通っているだけだと、次に通う時には習った事を忘れていることもあるかもしれません。通ってる事を無駄にしないようにしっかり自宅で製作に励むことをお勧めします。
そして、私も革教室をやっていますが…
「是非、私の所で学んでください!」と書いてるわけではありません。
多人数同時にすることも少なく、1対1で教えているので、募集はしていますが消極的です。
あくまで、習うならば良い所を見つけてくれればと思い書いてみました。
PROFILE
- OUGI Leathers
- 大阪市西区新町でオリジナルレザーアイテムの製作販売、オーダーメイドの製作、手縫いの革教室をしています。https://handsewn.ougileathers.shop/
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