【特別インタビュー】イラストレーター・まつうらあい「ノスタルジックな世界のひみつ」
いよいよ9月16日(土)・17日(日)・18日(月・祝) に「OSAKAアート&てづくりバザール VOL.43」が開催されます!
今回のてづバでは、スペシャル企画として、まつうらあいさんとコラボした「てづバオリジナルミラー」を、各日先着300名様限定で第2特設会場にてプレゼントすることとなりました!
まつうらあいさんは、今回のてづバで、メインビジュアルを制作いただいた今注目の作家さんです。今回は、イラストレーターになるまでの経緯や制作のテーマについてお話をお伺いしました。
まつうらあい(matsuura ai)
イラストレーター/画家 関西を中心に活動中。雑貨や少年少女をモチーフに、箱庭を覗いたようなノスタルジックで温かいイラストを描きます。全国の百貨店やアートイベントに参加しながら、ネットショップも運営中。
好きを追求した先にあった、イラストレーターの仕事
ーまつうらさんの作品といえば、どこか懐かしいような温かみのある色使いや少年少女の作風に、癒されます。まずは、イラストレーターになった経緯ときっかけを教えてください。
イラストを描くのは幼稚園ぐらいの時から好きでずっと続けています。小学校から漫画を描くのが好きで、ずっと絵は好きだったので、大学では関西の芸術短大に入学しました。短大ではイラストではなく、造形を専攻していたんですけど、”デザインフェスタ”に友達と参加した事をきっかけにイラストを始めていきました。
短大を卒業後は、アパレル会社へ就職し、5〜6年ほどイベント活動と両立していました。その後、転職してイラスト1本でやっていこうと、1年半前に独立。
イラストレーターになる明確なきっかけはなくて、好きで続けていたらそのまま職業になった感じです。
ー好きで続けられて、職業になられているのも素敵です。お仕事しながらイラストレーターの活動もされていたとのことで、両立は大変ではありませんでしたか?
そうですね。アパレルの仕事が忙しかったので、その時はあまりイラストに打ち込めてはなかったんですけど、転職後、イラストの制作活動が忙しく両立が難しくなりました。
選択肢の中では、絵の方をやっていこうと決めて、不安はありましたが、イラスト中心に変えていきました。
ー仕事をシフトチェンジされたんですね。
統一した世界観を目指して描く、”小さな世界で生活する生き物たち”
ー一目見ただけで、まつうらさんだとわかる画風ですよね。ノスタルジックな温かみのある世界観が印象的です。テーマなどありますか?
ありがとうございます。生活感というか、小さな生き物が小さい世界で生活しているのは、共通しています。
ドールハウスとかシルバニアがすごい好きで笑。
ミニチュアの子たちが暮らしている世界をイメージして描いています。
ーシルバニアファミリーですか!
そうなんです!小さい頃から家にシルバニアがあって、今でも好きです!
ー本日お会いした瞬間から、シルバニアの世界観がお好きそうな雰囲気が漂っていました笑。作品の中に登場している女の子や男の子に、モデルはいるのでしょうか?
モデルは、特にいないです。
ただ、昔から男の子や女の子を描くのが好きで、姪っ子や甥っ子がいてて、その子たちに似てるって、よく言われます笑
自然に反映してしまっているのかもしれませんね。
ー制作している時、大切にしていることはありますか?
小物とか雑貨はできるだけ可愛らしく描きたいなとか。アナログとデジタルで差がないように描いたりとか。あんまり色んな色を使いすぎないようにしていて、統一感を出したりしています。
あとは、活発になりすぎない絵を描いていて、ちょっと落ち着いた、人物を笑わせすぎないのもそうですし、ちょっと静かな印象にしています。
捉えているシーンもカメラ目線じゃない。この子たちが何かしてるのを見ている感じを描くようにしていますね。
ー第三者の目線のような。
そうですね。シルバニアを置いている自分が見て、描いているような。笑
体感したものをイラストで表現して
(水彩絵の具)
ー現在仕事で使われているツールは何を使用していますか?
アクリル絵の具、水彩絵の具、最近はデジタルでiPadも使用しています。ツールは、CLIP STUDIOやPhotoshopを使っています。このお花を持った女の子の絵はアクリル絵の具で描いていますね。
(アクリル絵の具で描いた女の子のイラスト)
ーたくさんのツールを使用されているんですね。なにか使い分けはされているのでしょうか。
個展をする時は、原画が欲しいので、アクリル絵の具や水彩絵の具を使用しています。
ー色々試されているんですね。
そうですね。最初はアクリル絵の具を使うことが多かったんですけど、デジタルでも同じように描ける楽しさを知ってから、1年前から始めました。
ー可愛い作品が多いなと思うのですが、作品のインスピレーションは何かを参考にされていますか?
自分が行って、見たものからインスピレーションを受けることが多いです。例えば、この右側のイラストは、神戸ハーブ園があるんですけど、そこに行って、想像で描いています。自分が体感したものをイラストに落とし込んでいます。
ー作品を通して表現したいことや、伝えたいことをお聞かせください。
食べ物とか描くことが多いので、そういうほっこりとした食べ物の美味しさとか、伝わっていたらいいなと思います。
それと、小物も描くのが好きなので、ぜひみてほしいなと思っています。
(イラストに色を入れる前のラフ画)
ー話は変わりますが、尊敬しているイラストレーターさんや絵を書くきっかけになった方はいますか?
海外の画家の”ミヒャエルゾーヴァ”さんが好きで、影響を受けました。
ーミヒャエルゾーヴァさん、初めてお聞きしました。不思議な雰囲気で、ミニチュアのような絵も描いていらっしゃるんですね。どんなところが特に好きですか?
風景を描いている方で、風景の中にユーモアが隠れているという感じがすごく好きで憧れていました。今も好きですけど、昔はだいぶ影響されていて、この方もアクリル絵の具なので、どうやったらこんな質感になるんだろう。と参考にしていました。
てづバのメインビジュアルを制作してみて
ー今回のイベントでは、メインビジュアルを制作されていますよね。とても可愛らしい女の子が登場していて、今回の制作についてお聞きできればと思います。
てづバは色んなジャンルのものが、販売されていると感じています。手芸や食べ物やイラストなど、いろんなジャンルを見て、お買い物して、楽しい雰囲気を味わってほしいなと思い制作しました。
ー今回はまつうらさんも出店されるんですよね。
そうです!出店します。
今年で5年ぐらいお世話になっていると思います。
ー楽しみにしています!てづバについて、ご来場の皆さんに一言あればお願いします。
いつもよりも広いブースで出店するので、壁なども使い、今回のメインビジュアルの少女たちにちなんだ展示ができればと思っています。
ー最後に、今後の展望を教えてください。
お菓子とかが好きなので、コラボカフェなど、自分とお菓子がコラボしたものをやってみたいです。お菓子のパッケージとかパン屋さんなどに携わったり、あとはゲームキャラクターもしてみたいですね!
ー本日はお忙しい中、ありがとうございました!
インタビューを終えて
イラストレーターになるまでの経緯や作品のこだわりをお聞きして、自分の中の好きを大事にされている作家さんだなと感じました。
インタビュー途中途中で、「好きでやっていて」「好きで見ていて」「好きだからやってみたくて」と前向きな言葉が多く、現在のまつうらさんの制作スタイルにたどり着いておられるんだなと。ノスタルジックな世界のひみつは、好きなものを追求した先にあったのかもしれません。
インタビュー途中では、まつうらあいさんがシルバニアの話になると、目をキラキラしてお話しされていた瞬間が特に印象的でした。
ぜひ、てづバに参加される方は、作家さんとの会話も楽しんでみてください!思い思いにある作家さんの話は、もしかすると今後の自分の好きに出会えるきっかけになるかもしれませんよ。
各日先着300名様にプレゼント!
次回のてづバは9月16日(土)・17日(日)・18日(月・祝)開催予定です。当日は、「第2特設会場」で、まつうらあいさんとコラボした「てづバオリジナルミラー」を各日先着300名様にプレゼントします!第2特設会場のオープンは11時からとなりますのでご注意ください。数量限定なので、お早めに!ご来場、お待ちしております~!
<開催概要>
名称:OSAKAアート&てづくりバザールvol.43(てづバ)
日程:2023年9月16日(土)~18日(月・祝)
時間:午前10時~夕方5時(第2特設会場のみ午前11時オープン)※最終入場は午後4時30分
会場:大阪南海ATCホール+第2特設会場(O’s棟北館3F)
主催:テレビ大阪・ATC
入場料:当日券 800円 前売券 : 700円
公式HP:https://www.tv-osaka.co.jp/event/makingbazaar/vol43/
PROFILE
- COTU
- MeTAS+編集部 オフィシャルライターのCOTUです。趣味でビーズ刺繍やオーガンジー刺繍、レジンなどのアクセサリーを制作しています。ハンドメイドのお店やオーナー様への取材、イベントの紹介などを行っています。
関連記事
PICK UP
ミタス編集部がおすすめするピックアップ記事
RANKING
ハンドメイドの人気記事