京都・⽊津|VERT DE GRIS 暮らしに花を飾る喜びを【前編】
- Kaori Sawada
- 2022年11月からMeTAS+で記事を書かせていただくことになりました!取材を通じて色んな方にお会いできるのが楽しみです。
京都と奈良の境にある木津で「季節感のあるお花を生活に取りいれる」をコンセプトにフラワーレッスンやショップ、カフェを展開している「VERT DE GRIS (ヴェール・デ・グリ)」。
今年6月に代表の古川さやかさんが『アーティフィシャル&ドライフラワーで作るハンドメイドの花飾り』を出版されたので、本の内容やVERT DE GRISについてお話を伺いました。
JR木津駅より車で10分ほどの場所にVERT DE GRISのLABO(ラボ)があります。ラボでは花材や雑貨を販売するフラワーショップに、レッスンルームが併設されています。
ハンドメイドで花を楽しめる本が出版されました
――この度は出版おめでとうございます。『アーティフィシャル&ドライフラワーで作るハンドメイドの花飾り』というタイトルですが、本の内容について教えてください。
ありがとうございます。この本では、別名アートフラワーとも呼ばれ、いわゆる造花であるアーティフィシャルフラワーを中心に、生花を特殊な方法で加工したプリザーブドフラワーと生花を乾燥させたドライフラワーを使った作品とその作り方を紹介しています。私が以前『フローリスト』という雑誌で連載をしていて、そこで紹介した作品に新たな作品を加えて1冊にまとめました。
作品はリースなどインテリアとして使えるもの、身に付けられるもの、季節を感じられるもの、まるでスイーツのようにかわいいデザインのものなど色んな切り口のものを集め、手順通りに作ったり、新しいデザインのヒントにしたり、初心者から経験者まで楽しめる内容です。
古川 さやか(著)『アーティフィシャル&ドライフラワーで作るハンドメイドの花飾り』©誠文堂新光社
――写真が多く、材料や道具についても詳しく説明されていて、分かりやすいです。表紙には「掲載作品は商用利用OK!」と書いてありますが、本当にいいのですか?
はい、その通りです(笑)。作品はどんどん真似してください。真似していただけるということは、私の作品をいいと思ってもらえているということなので嬉しいです。それに、この本で紹介している作品はVERT DE GRISのごく一部です。実際にショップやレッスンに来ていただくと、花材は生花もあり組み合わせが無限にあることが分かりますし、単発から定期レッスン、プライベートレッスンなど受講者のニーズに合わせたレッスンカリキュラム・教材を用意しています。さらには全体の空間デザイン、スタッフのチームワークなど、これまで積み上げて来たものすべてがVERT DE GRISだと考えているので、本にあるひとつの作品を真似していただくことは何も問題ないと考えています。
この本を読んだことがきっかけで花の世界や作品作りの楽しさ、さらにはVERT DE GRISにも興味を持っていただければいいなと思っています。
フラワーレッスン、ショップ、カフェで楽しめる花の世界
――そんなVERT DE GRISを始められた古川さんですが、花に関わることになったきっかけを教えてください。
子どもの頃から絵を描いたり空間を考えたりすることが好きで、京都の芸術系の短大でビジュアルデザインを学んで卒業し、最初はディスプレイの会社に就職しました。百貨店などのディスプレイ制作の中で生花を扱うことがあり、市場で花材を見た時に、たくさんの種類と色、かつ咲き方や季節によって変化があることに魅力を感じ、花を勉強したいと思うようになりました。まるで新しい画材を与えられたようでした。
その後、フラワーショップで働いた後に独立し、木津でVERT DE GRISを立ち上げました。
――VERT DE GRISでは、現在木津を拠点にフラワーショップとレッスンルームのLABO(ラボ)、カフェのPUMP(ポンプ)、中津にレッスンルームのBLANTIQUE(ブランティーク)を展開されていますが、それぞれどのような場所なのでしょうか。
LABO(ラボ)
ラボでは花材や雑貨を販売するフラワーショップに、レッスンルームが併設されています。生花と本の中でも使用している、アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワー、ドライフラワーを揃え、1本からお求めいただけます。レッスンルームは2階にあり、レッスンで使う花材もこの中から選ぶことができます。
(1階のフラワーショップ)
(2階にレッスンルームがあります)
PUMP(ポンプ)
ポンプは以前水道局のポンプ小屋だった場所で、初めて見た時にとても気に入り、自分たちで手を加えました。現在はボタニカルカフェやレンタルスペースとして使用しています。
(ポンプの入口)
(ポンプ小屋だった当時のままのポンプ。どっしりとした存在感があります)
(カフェや食事も楽しめます)
BLANTIQUE(ブランティーク)
ブランティークは大阪の中津にあるレッスン専用のルームです。現在は定期レッスンのみを開講しています。花材は生花以外のプリザ―ブド、アーティフィシャル、ドライフラワーの中で花を選ぶ力を養うためのクラスを行っており、地下鉄中津駅から徒歩5分と便利な立地なので、全国から生徒さんがいらっしゃっています。
(新大阪駅からは20分ほどで着きます)
前編では、古川さんが出版された本や花に関わったきっかけ、VERT DE GRISについて教えていただきました。
後編では花を選ぶコツや、古川さんの今後の目標ついて伺います。
【書籍情報】
古川 さやか(著)『アーティフィシャル&ドライフラワーで作るハンドメイドの花飾り』©誠文堂新光社
店舗情報
VERT DE GRIS (ヴェール・デ・グリ)、LABO 木津(ラボ)
- 概要
- 駐車場:あり(15台)
●PUMP(ポンプ)
住所:京都府木津川市市坂高座12-10
OPEN / 不定期営業
(営業日はニュースよりご確認ください)
12:00~17:00
●BLANTIQUE 中津(ブランティーク)
住所:大阪府大阪市北区中津1丁目7-20
TEL:06-6225-7117
11:00 ~ 18:00
当面の間店舗としての営業はせず、レッスンのみの営業体制となります。
駐車場:なし
- 営業時間
- 木・金・土曜日 10:00 ~ 17:00
- 定休日
- 月・火・水・日曜日 第5週のすべての曜日
- TEL
- 0774-71-3515
- 住所
- 京都府木津川市市坂ヘラ坂44-2
- 備考
- ※取材時点の情報です
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