【てづバ.vol41レポ】 退職後に夫婦で始めた木工で、ほっこりかわいいおもちゃを届けます

Kaori Sawada
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【第4回】てづバvol.41 ライターが気になった出店者レポート!

昨年12月10日(土)11日(日)に開催されたアート&てづくりバザール VOL.41。てづバに行くのはこの時初めてのライターが、気になった出店者にその場で話を伺いました。 全4回でお届けします。

4回目は「真昼猫」の土屋康男さんと真知子さんのご夫婦。 赤ちゃんから大人まで楽しめる、木のぬくもりを感じられるおもちゃを作られています。 今回は真知子さんを中心にお話しを伺いました。

(土屋さんご夫婦。猫のサンタ帽が会場で目立っていました。)

本格的に木のおもちゃを作り始めたきっかけ

―土屋さんご夫婦は、もともと木工のお仕事をされていたのでしょうか。

いいえ。私たちはそれぞれ違う小学生の先生で、木工は主人の趣味程度でした。退職して時間ができた時、孫のおもちゃを作ってあげたいのもあり本格的にやってみようということになりました。組み木の作家さんである小黒三郎さんの作品が好きだったので、まずは真似てみることから始めました。

(飾っておいてもかわいいデザインで、大人でも楽しめます。)

―初めて出店されたのはどちらだったのですか?

住まいは和歌山で、初出店は地元の市民生協の小さなマーケットでした。そのマーケットは素人の作品でも、何でも好きなものを出していいということで、やってみることにしました。他には近くの商店街の催しなどですね。そこでお客様に喜んでいただけるのが嬉しくて、てづバなどの大きなイベントにも出店するようになりました。

―かわいいおもちゃばかりですが、デザインはどなたが考えているのですか?

私がデザインを考えて、主人が木を加工します。これまでデザインの経験はありませんので、孫の絵本を参考にすることもありますよ。

(まずお孫さんが喜んでくれるかどうかを考えて作られています。)

地元の素材を生かしたおもちゃ作り

―木のおもちゃは触れるだけでやさしい気持ちになりますし、お子様も喜びそうですね。

お子様もですが、お母さんやお祖母さんが懐かしい、かわいいと言って喜んでくれますね。

―私も小さい子どものいる友人にプレゼントしたくなりました。木の素材は何を使われているのですか?

和歌山の紀州桧(ひのき)を使うことが多いです。地元の製材所さんがたまたま私たちの作品を見て、普段は捨てられたりチップになってしまったりする木材を、安く譲っていただけることになりました。他には吉野杉だったりベニヤの合板だったり、作品により違いますね。

(紀州桧はとてもいい香りがします。)

―製材所さんも、捨ててしまう木材がこんなにかわいいおもちゃになれば嬉しいですよね。そういった新しい経験や出会いなどもあり、土屋さんご夫婦は退職後に生活が大きく変わられたのではないでしょうか。

趣味が仕事のようになったという点は違いますが、毎日出かけているという点ではあまり変わりませんね。勤めている時は家と職場の往復で、何十年間もそれが当たり前の生活だったので、家でゆっくり過ごすことができないんです(笑)。古い家が一軒あったのでそこを工房にして、毎日お弁当を作って車で10分くらいかけて通っています。勤めている時は主人と別の職場だったので、1日中ずっと一緒に過ごすことになるとは想像していませんでしたが(笑)。

―真知子さんは木のおもちゃのデザイン以外に、工房ではどのように過ごされているんでしょうか。

主人が木工作業をしている間、私も別の部屋で小物を作っています。古い着物を細かく切って小さい織機で裂織にしてポーチなどを作っています。地元のマーケットでは私たちの世代のお客様が多くて、よく見て下さいますね。

(写真中央が裂織のポーチ。)

―康男さんにもお伺いします。退職後の今の生活はいかがでしょうか。

趣味の釣りに行く以外はずっと木工作業をしていて、毎日とても楽しいですね。奥さんの作るデザインがいいんですよ。こちら(下の写真)は彼女の自信作です。デパートなどでは木のおもちゃは高価ですが、私たちはいい素材を使って買いやすい価格でご提供できるので、お客様にも喜んでいただいています。

(紀州桧を切り抜いて作ったひな人形。)

(親子で楽しめそうなパズルもありました。)

退職をきっかけに、ご主人の趣味だった木工をご夫婦で作品にされている土屋さん。笑顔で仲良しのお二人が作る木のおもちゃは、それを使って遊ぶお子様の心も豊かにしてくれそうです。

【店舗情報】

【店名】
真昼猫

【Webサイト・SNS】
http://mahiruneko.web.fc2.com/right.html

次回のてづバは3月に開催です!

全4回に渡ってお届けしてきた【てづバ.vol41レポ】ですが、すでに次回のてづバの開催が迫っております!

42回目の開催は、3月18日(土)・19日(日)の2日間♪
今から予定しておいてくださいね。『真昼猫』さんも出店予定です♪

↓↓詳細はこちらの記事をチェック↓↓
「アート&てづくりバザール VOL42 3/18・19」

PROFILE

Kaori Sawada
2022年11月からMeTAS+で記事を書かせていただくことになりました!取材を通じて色んな方にお会いできるのが楽しみです。

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